笑ゥせぇるすまん
最近「笑うゥせぇるすまん」にちょっと嵌っているのですがそのセールスマン喪黒福造について迫ってみたいと思います。
「笑うゥせぇるすまん」とは
80年代後半から90年代にかけて流行った藤子不二雄Ⓐによる日本のブラックユーモア漫画作品、またはそれを原作とするテレビアニメである。
「謎のセールスマン喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)が悩める現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破ったり忠告を聞き入れなかった場合にその代償を負わせる」というプロットから成る一話完結のオムニバス形式となっている。
当時自分は中学生だったのですが結構夜遅くに放送されていた事は覚えています。
ドラエモンのような明るいアニメではないですが藤子不二雄さんならではの痛快なストーリーが面白かったんですよね
特に喪黒福造のあの笑い声が如何にも人間社会の滑稽さを高笑いしているようで今でも頭の片隅に残っています 😉
一話完結なので分かり易い内容でオチまで読めてしまう所も良かったです。
喪黒福造は善か悪か!?
結論から言うとどちらでもないとは思いますが強いて言えば悪ではないでしょうか?
この喪黒福造は困っている人を見れば放ってはおけない体質でそんな人の心のスキマを埋める仕事を生業としています。
無償でそんな事をしているのですからボランティアなのですが果たして本当に困っている人を助ける気はあるのでしょうか?
仕事や私生活で人生に躓いている人を見れば何処からともなく現れていきなり声を掛けます。勿論相手は愕いていますがそれでも強引にその人の世話を自ら買って出ます。
始めは相手も夢を叶える事が出来て万々歳、この時点では十分人助けになっているのですが、結局薬局で最期は痛い目に遭う展開ばかりなのです。
確かに欲をかき過ぎな所もあるでしょうけどこれでは正に本末転倒、何をしているのか分かりません。
自分が特に酷いと思った回は「空手道」なんですが、ひ弱なサラリーマンに「男なら護身術の一つぐらい身に付けていないとダメです」とか言って無理矢理空手を教え込んで、ある程度強くなって自信を付け、いざヤクザに絡まれて喧嘩になりそうになると喪黒福造はソッコーで逃げてしまうと(笑)
そしてそのサラリーマン烏森さんはあっけなくやられてしまいます。
確かに烏森さんもいい気になっていたし喪黒も「生兵法は大怪我の元」などと言っていますが、それならそこまでおだてるなよと !
これでは烏森さんが不憫でなりません。
他にも家庭まで潰されてしまう人など、こういうパターンばかりでハッピーエンドな話は無いんですよね。
喪黒自身も「悪意のない悪戯が好きなだけ」とは言ってますけどお節介な時点で寧ろ悪意に満ちていると言っても過言ではないでしょうか?
極端に言えば喪黒の存在は「GARO」の陰我に苛まれた人間に憑依するホラーみたいなものとも思えます。
とはいえ一度はいい夢を見させてあげているのですから一概に喪黒が悪いとも言い切れません。勿論常識もあり世の中を憂いているような事も口にしてる辺り、意外と人格者であるのかもしれません(笑)
でもドラエモンに泣きつくのび太みたいな依頼人が登場する訳でもないですから、やはり善人でもないと。
ま、どちらでもいい話なんですが自分としては厳し過ぎる善人でちょっと悪ふざけが過ぎる、要するにどちらかと言えばやっぱり「悪」なんですね。
その辺をちょっと気にしながら見てみると面白いと思います^^
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