人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

キッズリターン

 
 たけし映画ではお決まりのヤクザものなのですが、この作品はそれほど濃い内容ではなく全体的にソフトタッチな印象を受けましたね。
 北野武監督作品「キッズリターン」のレビューです。
 

あらすじ 

 落ちこぼれの高校生マサルとシンジは、高校が受験ムードになっても悪戯やカツアゲなどをして勝手気ままに過ごしていた。

 ある日、カツアゲの仕返しに連れて来られたボクサーに一発で悶絶したマサルは、自分もボクシングを始め舎弟のシンジを誘うが、皮肉にもボクサーとしての才能があったのはシンジであった。 ボクシングの才能がないと悟ったマサルはボクシングをやめ、以前にラーメン屋で出会ったヤクザの組長のもとで極道の世界に入り、二人は別々の道を歩むことになる。

 高校を卒業しプロボクサーとなったシンジは快進撃を続け、マサルは極道の世界で成り上がっていくが・・・・・・。

 

キャスト

矢部亨祐
 

観どころ

 まずは主役のマサルがラーメン屋でまだ高校生なのにビールを飲んでいる所を、寺島進にカマされて一触即発になりそうになるシーンですね。そこでビール瓶を持って席を立ちかけた寺島進は親分の石橋凌に止められますが、ま~それこそが親分の度量の深さだとも言えますけど、自分としてはそのままシバき回して欲しかったですね(笑)
 
 それと高校を卒業しヤクザとなってどんどん出世して行くマサル。あまり調子に乗り過ぎて兄貴分のシマまで分捕り最後は・・・・・・。
 ま、出る杭は打たれるという事ですよね。
 
 そして映画の面白さは言うに及ばずテーマ曲である久石譲「キッズリターン」この曲が良いんですよね~ ♪ 何か心が癒されるというか、神秘的なメロディーで、それでいて勇気も与えてくれるような感じですかね^^
 
 
 

最後に

 たけしの映画ならではの何かスライドのような映像みたいな、何処か切ない雰囲気が良いですね。他の映画と比べると明らかに台詞が少ない、お互い見合っているだけの何とも言えない間が良いですね。一体何を考えているんだ? みたいな感じでしょうか(笑) 
 自分の好きなたけしの映画ベスト5に入っています。