人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

続・北斗の拳の矛盾点

劇場版 北斗の拳

 
 前回で一旦終わった企画なのですが、やはりまだまだあるんですよね~。
 しつこいようで恐縮ですが、ファンであるが故の苦悩みたいなものでどうしても気が済まないので、また新たに始めて行きたいと思います^^
 

ラオウは本当にユリアを愛していたのか!? 

 南斗六星拳最後の将、慈母星の宿命(さだめ)を背負いしユリア。彼女はこの物語最強のマドンナで、万人から愛されていましたよね。ケンシロウ、シンは言うに及ばず、トキにラオウ、腹違いの兄ジュウザと。
 時系列的に言うとラオウ、彼は強引にでもユリアを我が手にしたいと思っていましたが、序盤でケンシロウがシンに敗れてからユリアがシンの手に堕ちた頃はどうしていたんでしょうね?
 特にアニメ版はケンシロウがシンを倒すまでが長いです。その間ラオウは指と咥えてじーっと待っていたんっでしょうか? ラオウの力を持ってすればシンなど敵では無かった筈です。それなのに何もしなかったのはどう考えてもおかしいと言わなければなりません。
 その最たるは映画です。ここではラオウとジャギはケンシロウvsシンの闘いを崖の上から見守っています。ただケンシロウの力を試していただけなら分かりますが、ユリアが連れ去られる所も傍観しているのは腑に落ちません。
 トキ言うが如く「貴方はケンシロウが強く成るのを楽しみにしているみたいだ」これはその通りだと思います。でもユリアの事はまた話は別で、切り離して考える事が必要だと思いますね。
 映画でもラオウはシンと闘っていますが、それは後の話です。もっと早い段階でユリアを救出していれば、彼女は飛び降りる事も無かったでしょうし、病に冒される事も無かったでしょう。
 ラオウのユリアへの愛が誠のものであったかどうか、疑問が残りますね~ 😕
 
 ついでに言えば南斗五車星がユリアを救出したのも遅いですよね~。飛び降りた所を間一髪救出しましたが、何故彼等はシンに囚われの身になっていた段階で助け出そうとしなかったのでしょうか? 余りにも遅過ぎます。ユリアがどんだけ辛い想いをしていたか、気の毒で仕方ありません。
 
 

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ケンシロウがやられた後もなお傍観しているラオウ

 

ケンシロウvsウィグル

 ウィグルご獄長の鞭攻撃(泰山流千条鞭)に依ってケンシロウは身体を拘束され蒙古覇極道で一度はやれれてしまいます。

 そしてリンの声に依って復活したケンシロウは再びウィグルと闘い、蒙古覇極道を6本の指で封じますが、この時は鞭で身体は拘束されていないんですよね。

 この時も鞭で拘束されていたならケンシロウはウィグルに勝てたのか? という疑問も出て来ます。ちょっとフェアじゃないような気がしますね(笑)

 無論ウィグルなどに負けるケンシロウではありませんが、それならば一度の技を喰らった事もおかしいと感じてしまうのは自分だけでしょうか?

 

 

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蒙古覇極道 1回目と2回目
 

レイvsラオウ

 レイはラオウに惨敗します。確かにレイの力量ではどう足掻いてもラオウには勝てないでしょう。しかし! レイの捨て身の攻撃「南斗究極奥義、断己相殺拳」でラオウは相討ち狙いであるレイの意図を見抜き、マントを投げ「見切ったわー!」と言って秘孔新血愁を突きレイを仕留めます。
 果たしてこのマントが無ければラオウはレイの攻撃を防ぐ事が出来なかったのか、亦マント如きで動きが封じられる程の弱いレイでもなかった筈です。 
 レイの想いは想いとしてやはり勿体ないやられ方ですよね~ 😢
 
 

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マントに依って動きを封じられたレイ
 

サウザーの身体の秘密を既に知っていたトキ

 これもよく囁かれている事とは思いますが、やっぱりおかしいですね。
 それならば何故ケンシロウに教えてあげなかったんだと! それはケンシロウに対するトキが与えた試練であるのかもしれません。ラオウに教えなかったのは正解です。
 ですがケンシロウが一度サウザーにやられた事に依って、シュウ親子までもが犠牲になっています。それを考えれば教えてやっていてもケンシロウを甘えさせた事にはならないと思えるんですよね。前回綴ったようにシュウの最後は余りにも悲しいです。その息子までもが犠牲になった事は尚更辛いです。
 だいたいラオウサウザーの身体の謎を知らなかったが故にその闘いを避けたとありますが、ラオウ剛拳を持ってすればサウザー如きボコボコに叩きのめす事が出来た筈です。
 全てがケンシロウを強くする為の布石であると考えたら整合性は取れますが、逆に言えばいくら主人公であるとはいえみんなケンシロウに頼り過ぎな感じもしますね。
 たまにはケンシロウにも楽させたれよと(笑)
 
 

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トキの真意に動揺するラオウ
 まだまだありますが今日はこのぐらいにしておきます。この辺は北斗ファンならみんなが感じている事かもしれませんが、この矛盾を感じながらも尚観てしまう、引きつけられる所こそが北斗の醍醐味だと思いますね 😉