人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

マネーの獅子  ギャンブラー

 

          晩春の  風情空しく  梅雨入りか(笑)

 

 皆さんおはようございますヾ(^∇^)♪ しかし鬱陶しい天気が続きますね。この前まで菜種梅雨と言われていたのに今度は真の梅雨入りと、まだ5月中旬なのに早過ぎますよね。これも異常気象の影響なのでしょうか、とすれば「花鳥風月」は感じられませんんね~、淋しい限りです 😢

 そんな中、自分は最近マネーの虎に嵌っています。あのテレビ番組は本当に面白かったですね。何が一番面白かったかと言えばやはり虎達の表情ですね。志願者が出て来て抱負を語った後の虎達の何とも言えない複雑で神妙な面持ち。自分はここで爆笑していました(笑) 役者ですよね、成功した人は顔つきにも何か真実味が窺えます。

 今やっている令和の虎もそこそこは面白いですが、元祖マネーの虎と比べるとやはり見劣りしますね、全ては時代の流れなのでしょうか。

 という事でマネーの虎のパロディーを幾つか思い付いたので、披露させて頂きたいと思います。名付けて「マネーの獅子」宜しくお願い致します(笑)

 

ギャンブラー

司会「どうぞ!」

志願者「失礼します」

司会「お名前は?」

志願者「モンキ蒲郡です」

司会「モンキさん、いくら希望しますか?」 

モンキ「500万円です」

司会「その使い道は?」

モンキ「ギャンブルの資金で自分が真の玄人(ばいにん)に成る為の必要経費です!」

 司会、獅子共に驚愕し、或る者は鋭い目つきで、或る者は怪訝そうに、或る者は呆然とした面持ちで志願者の顔を眺めている・・・・・・ 🤨😦😕

 

獅子K「ギャンブルの資金とは要するに貴方が博打の為に使う、言わば種銭を貸してくれという事なのですか?」

モンキ「簡単に言えばそういう事です」

獅子N「その~玄人(ばいにん)ですか、それはどういう意味なんですか?」

モンキ「玄人(ばいにん)というのは博打のプロという意味で麻雀アニメの哲也に所以する言葉です」

獅子H「それは投資ですか融資ですか?」

モンキ「どちらでも結構です、協力して下されれば3倍にしてお返しします」

獅子T「そのモンキという名前は本名ですか?ニックネームですか?」

モンキ「勿論ニックネームですけど、自分が専ら嵌っているボートレースのモンキーターンと一番好きな蒲郡競艇場から名付けたものです」

 獅子T2、3回頷く 🤔

 獅子I「冗談じゃねーぞ! 何で俺達がそんなものの為に金出さなきゃいけねーんだよ! 舐めてんじゃねーぞ!」🤬

モンキ「舐めてなんかいません、マジです!」^^

獅子I「それがマジならお前が精神異常者って事だよ」

獅子T「ま~そう焦らずにもうちょっと話を訊いてみましょうよ」

 獅子達はTの方を見る 🤨

 

獅子H「貴方ね、それならば自分で稼いで資金を作るか、サラ金にでも行って借りて来たら? こんな所に来るのは明らかに場違いでしょ? おかしいよ」

モンキ「自分はそうは思いません、何故ならば自分には自信があるからです、それに今では完全なブラックですからもう何処も貸してもくれませんし」

獅子H「じゃあここが最期の砦という訳なのね?」

モンキ「そうです、自分にはもう後が無いのです!」

獅子N「それにしても500万も必要なんですか? 数十万で良いんじゃないんですか?」

モンキ「いや、そんなはした金では話になりません! どうしても纏まった金が必要なんです!」

獅子I「これは話になんねーわ、俺帰るわ」

モンキ「後悔しますよ」

獅子I「何?」

モンキ「これは大いなるビジネスチャンスなんです、3倍にして返すと言ってるんですよ、それを放棄なさるのは短慮だと思いますけどね~」^^

 ここで今まで口数の少なかった獅子Kが口を開く。

獅子k「3倍にして返すと仰ってますが、その根拠は何なの? 明確な根拠があるのなら私は出しますわ! 私だって金は欲しいからね」

モンキ「根拠は十分あります、まず自分は今まで博打で生計を立てて来ました、それで家も建て、高級車やクルーザーまで買いました、これが3年前までの収支です」

 モンキはその収支報告書を獅子達に手渡した。獅子達は真剣な眼差しで目を通している 🧐

獅子H「でも貴方ね、この収支が本当だったとしても3年前までの話でしょ~、今は全く儲かっていない訳ですよね、それで何でそんな自信が持てるの?」

モンキ「確かに今は全然ダメになりました、それにも明確な理由はあります、それは今の競艇八百長ばかりだからです」

獅子H「ギャンブルに八百長は付き物でしょうに、それを言い訳にしてる時点で貴方はその玄人には向いてないと思うんだけどね~」

モンキ「だからこそ策があるんですよ!」

獅子H「どんな策よ?」

モンキ「八百長が無くならないのならば、いっそ自分達で八百長をするんです」

獅子N「どんな八百長するの?」

モンキ「自分達が抱き込んだ選手に八百長をさせるんです、それに賭ければ完全に儲かります」

獅子H「要するに俺達にも犯罪の片棒を担げという事?」

モンキ「そういう事になります」

 ここで一人の獅子が吹っ切れたような表情で思い切った挙に出た。

獅子K「私出しますわ!」 😃

 スタジオには戦慄が走った。だが獅子Kの顔つきには威厳さえ感じる。

獅子K「実はね~、この不況とコロナの影響で自分らも今は赤字続きなんですわ、だから美味しい話があったら飛びつきたいと思っていたのよ、これは神風が吹いたような気になりましたわ、全額出させて貰いますわ!」

 Kの覚悟に感化されたのか他の獅子達やさっき帰ろうとしたIまでもが賛同し金を出すと訴える。その異様な雰囲気はスタジオ内を騒然とさせ司会やスタッフまでもが大はしゃぎしていた。

獅子H「貴方ね、素晴らしいよ、そこまでの覚悟を持ってここに来た人は貴方が初めてじゃないかな、感動したよ」

モンキ「有り難う御座います」

獅子達「いや礼を言いたいのはこっちだよ」

 獅子達は全会一致で金を出し合い5人全員が出した合計額は目標の500万を大きく超え2500万円に達した。しかし有頂天になっている皆はそんな決まり事など気にせずマネーは成立する事となった。

司会「これで貴方の目標金額は達成出来たのでマネー成立です、おめでとう御座います」

モンキ「有り難う御座いました!」😉

獅子達「頑張りましょう!」^^

 こうして皆は喜び合い、その後実際に八百長を成功させるべく各々の役割を計画し仕事に着手して行くのだった。

 

 その後数ヶ月は八百長が計画通り実行なされ皆は大金持ちになったが、1年が経った頃モンキを含め獅子達は全員逮捕されてしまった。

 やはり悪は長続きしないのであろうか・・・・・・。