人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

隠れた名作 ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~

 

 ヴィックの本性は正義なのか悪なのか? その過激なやり方はアメリカでも通用しないのか? 少なくとも自分はヴィックは好きでしたね。当時アメリカではエミー賞最多ノミネートを受けておきながら日本ではあまりメジャーにはならなかった海外ドラマ「ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~」洋画も含めて自分が一番好きな海外ドラマのレビューです。

 

作品概要 

 ロサンゼルスの架空の都市ファーミントン("the Farm":牧場)を舞台に、ギャング犯罪専門のタスクフォース、「ストライクチーム」の活躍を描く。

 彼らのホームベースは、教会を改装して作られたファーミントン署。彼らは独自の正義感と行動理念で、時には署長の命に逆らい、違法とも言えるメソッドで捜査を展開する。 ストライクチームの着想の元となったのは、実在したロサンゼルス・ラムパート区警察のアンチ・ギャング・ユニット「CRASH UNIT」である。 

 チームは、街の治安を守るために様々な戦略で組織犯罪と立ち向かう。その捜査方法は時に違法で、非倫理的。初期メンバーの4人は、非常に強い信頼関係で結ばれており、5人目が加入する際には必ず騒動が勃発するか、新規加入者が死傷する。 『ザ・シールド』では、1つのシーズンにおいて主軸となるストーリーラインとは別に、いくつものサブ・ストーリーが同時に展開する。1エピソード内に解決する事件もあれば、シーズンを通して扱われる事件、またシリーズ全体のキーとなる事件が複雑に交錯する。      

 市民の警察不信、ドラッグ取引、対立ギャング間の抗争が激化するファーミントンで、かつては強かったストライクチームの絆が次第に破綻していく。

 

 キャスト 

<ストライクチーム正規メンバー>

ビクター・サミュエル「ヴィック」マッキー:マイケル・チクリス

シェーン・ヴェンドレル:ウォルトン・ゴギンズ

カーティス・レマンスキー:ケネス・ジョンソン

ロニー・ガードッキ:デヴィッド・リース・スネル


テリー・クラウリー:リード・ダイアモンド

ケヴィン・ハイアット:アレックス・オロックリン

ジュリアン・ロウ:マイケル・ジェイス

デビッド・アセベダ:ベニート・マルティネス

クローデット・ウィムズ:CCH・パウンダー

オーランド・ダッチ・ワーゲンバック:ジェイ・カーンズ

ダニー・ソーファー:キャサリン・デント

モニカ・ローリング:グレン・クローズ

ジョン・キャバナー:フォレスト・ウィテカー

アントウォン・ミッチェル:アンソニー・アンダーソン

ティーブ・ビリングス:デヴィッド・マルシアーノ

                              他

シーズン毎の見どころ(抜粋)

 シーズン1


 ヴィック率いるストライクチームはのっけから華々しい活躍をしますアメリカ西海岸に蔓延るギャング集団を片っ端から退治して行く痛快なストーリーですが、でもそのやり方は強引で厳密に言えば倫理からは外れています。

 それに業を煮やした署長がある策を仕掛けるのですが・・・。

 

 シーズン2


 ストライクチームは活躍し続けるのですがメキシコから遠征して来たギャングに翻弄されます。メキシコギャングは本当に強いしアメリカの黒人ギャングですら歯が立たない。そこでヴィックは諦めかけていたのですが・・・。

 そしてこのシーズンの最後にはマネーロンダリングをしていたアルメニアのドラッグマフィアの大金を奪ってしまいます。チーム雰囲気が明るかったのはここまででしょうね。

 

シーズン3 


  この辺から段々雲行きは怪しくなって来ます。ヴィックの親友(弟分)であるシェーンが付き合っているマーラは刑事の仕事にまで口を差し挟む厄介者でチームは苦労させられます。新しくチームに入ったテイボンは有能でしたがそれを妬んだシェーンとは巧く行かず問題もお越します。

 そしてアルメニアから奪った大金を廻ってチームの仲に皹が入りその活動が出来なくなりチームは事実上解散に追い込まれてしまいます。本当に悲しい最後でしたね 😢

 

 シーズン4


 その後チームはヴィックとロニーの二人だけで地味な活動を余儀なくされます。でもこの回から新たに就任したローリング署長の慈悲によってチームはまた活動するようになるのですが、シェーンが黒人ギャングの大物ミッチェルと繋がっていて色々な問題を引き起こします。

 はっきり言ってこのシェーンは無能ですね。始めからチームの足を引っ張りっぱなしです。でもヴィックとしては可愛い弟分だったんでしょうね~。

 

 シーズン5


 この回から警察の内部調査が入ります。キャバナーは凄腕の警部補でヴィックも手こずりますが何とか切り抜ける事が出来ます。しかしチーム仲間のLem(レマンスキー)が・・・。はっきり言って残酷過ぎます。

 

 シーズン6


 物語は終盤を迎えヴィックは警察官の早期退職を迫られます。あの手この手でその期日を引き延ばしては行きますがなかなか巧く行かず、かつての署長アセベダ議員と組んでメキシコのカルテルと渡り合う事になります。

 この頃になると内容はかなりダークですよね。

 

シーズン7 


 いよいよラストシーズン、ヴィックは自ら警察を辞め一人でメキシコと対峙する事になります。でもまだ刑事であるロニーが後ろ盾となって協力します。でもシェーンの裏切り等もあり一筋縄では行きません。

 でも何とかメキシコを倒しヴィックは無事政府の移民局に就職する事が出来たのですが・・・。

 余りにも壮絶なラストが待っています。

 

 お笑い的な見どころ

  とにかく治安の悪い町で色んな事が起こります。ドラッグに売春、強盗、誘拐、傷害、殺人等は日常茶飯事です。そんな中例えばチンピラギャングが警察署に発砲しておきながらいざ捕まりそうになると「ちょっと待ってくれよ、ほんの冗談じゃなえーか」とか手榴弾を作っている時は「理科の実験だよ」とかアメリカン冗句を言いますがベタなオチとはいえ洋画ならではのスケールの大きさを感じますね 😉

 ヴィックが容疑者と如何にも訳ありで込み入った話をしている時も署長に対して「単なる世間話さ」とか(笑) いくら司法取引きが認められているとはいえギャング相手に「ビジネス」と言って関わり合になるヴィックのやり方は面白いです 😊

 これだけめちゃくちゃやっておきがらも根明なヴィックの性格もいいですよね。

 他、何時もみんなからバカにされているダッチとの人間関係等コメディタッチな所も沢山あります。

 

最後に

 とにかく理屈抜きに面白いです。他の作品をDisる訳じゃないですがこれを観た後ではあの有名な「24」とか「ロスト」でさえ全然面白く感じません。そこまで言っても過言じゃないぐらいです。

 何故この作品が日本ではメジャーにならなかったのか? やはり過激な描写が多かったからでしょうか? 吹き替え版はシーズン2までしかビデオ化されていませんし、AXNでも再放送はほとんどされていません。アマゾンでは全話揃っていますがあくまでも字幕版です。その字幕版ですら配信しているのはアマゾンだけです。

 この辺の理由はさっぱり分かりませんがとにかく面白い ! この一言に尽きます。本当にイチオシです 😉

  

 

  

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