人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

まったく皺のないTシャツ 二十七章

年末年始に十分休暇が取れた一哉は今年も更なる飛躍を目指し仕事に勤しむ。その姿はもはや嘗ての気の小さかった、いじいじとした優柔不断で何に対しても常に迷いがちだった彼ではなく、傍から見ていても実に頼もしい好青年といった気配を漂わす。 それは彼が…

人間の矜持とは

おはようございます。 今日はハッキリ言って愚痴、いや寧ろ怒りの記事です。でもたまにはこういうのもいいかな~とも思うのですけど、何分ご容赦願いたいと思います^^ www3.nhk.or.jp 怒りの原因はこれです。 ボートレースに関心が無い方には下らないニュ…

まったく皺のないTシャツ 二十六章

秋の終盤を迎え少し寒さを感じ出した頃、ドラマ撮影では主役である林との絡みがあった。一哉は自分に目を掛けてくれていた先輩俳優を通じて脚本家でもある監督とも話をつけ、また少し脚色して演技する了承を頂いていた。 林は何時の無く警戒心ムキ出しと言っ…

キッズリターン

キッズ・リターン たけし映画ではお決まりのヤクザものなのですが、この作品はそれほど濃い内容ではなく全体的にソフトタッチな印象を受けましたね。 北野武監督作品「キッズリターン」のレビューです。 あらすじ 落ちこぼれの高校生マサルとシンジは、高校…

まったく皺のないTシャツ 二十五章

一哉は深い海のような夢の世界に誘(いざな)われていた。 夢には二種類の意味があり、一つは将来実現させたいと思っている希望や願いを指す夢と、もう一つは睡眠中に観る観念や心像が齎(もたら)す幻覚という夢。 当然彼が今観ている夢は後者なのだが、そ…

月曜拒否症候群

笑ゥせぇるすまん[完全版] 1 本当に月曜日は嫌ですね~、この考え方だけは何十年経っても変わりません 先日書いたように土曜日は正に至福の時で一番好きなのですが、逆に月曜ほど嫌いなものもありませんね。 こういう人も多いとは思いますが。「よし、今…

まったく皺のないTシャツ 二十四章

今や劇団でも看板俳優になった一哉は舞台にドラマ、バラエティー番組にも出るほどの売れっ子になっていた。それはとりもなおさずみんなのお陰であり一哉本人の実力でもある。2年前にこの養成所(劇団)に入ったばかりの一哉には考えられない事で母も大喜びし…

土曜日の感想

土曜日こそが至福の時。自分は昔から土曜日が一番好きな曜日でこの年になっても何故か気が逸ります。そんな人も結構いるとは思いますが、昨日の何でもない、取るに足りないエピソードでも綴ってみたいと思います。 まずはサウナ 土曜日恒例の銭湯へ行きサウ…

まったく皺のないTシャツ 二十三章

我が道を 阻むは己が 心かな その後もとんとん拍子でドラマ出演のオファーは舞い込み、一哉は今や一端の俳優に成長していた。そこそこ食って行けるようにもなった一哉はもはやアルバイトも辞め俳優業一筋に専念するのであった。 しかし唯一気掛かりなのは沙…

まったく皺のないTシャツ 二十二章

奈美子。一哉はこの風俗嬢の名前が忘れられなかった。 その具体的な理由は自分でも分からない。だが沙也加、沙希と今まで付き合って来た二人と比べ初めて自分の方から好きになったような気もする。一哉はまた新たなる恋物語を演じる事になるのであろうか。 …

元気な人は素晴らしい

当たり前の話なんですけどね。人間というのは基本元気でなければ何も出来ない。特に人前では尚更かな。ただあくまでも人それぞれで性格の違いもあればそのペースも千差万別と。 低体温、低血圧、そして基本テンションも低い自分としては信じられないほど元気…

まったく皺のないTシャツ 二十一章

次の稽古で一哉は思い通りの芝居が出来た。これは偏に沙希の陰である事は言うまでもない。勿論座長や先輩、同僚からも褒められる。一哉は有頂天とは言わないまでもその気持ちは昂り意気揚々と稽古に精を出す日々を送っていた。 しかしただ一つ気になるのは結…

古賀稔彦さん 

あんなに強かった古賀さんが亡くなってしまうなんて・・・・・・。 まだ53歳、早過ぎます・・・・・・。 訃報を記事にするなど不謹慎極まりない事とは存じますが、古賀さんには結構思い入れがっあたのでお許し願いたいと思います。 カッコいい 古賀さんはとにかくカッコ…

まったく皺のないTシャツ 二十章

あらゆる樹々の梢がそれぞれの新芽の色で朧に彩られる春の一日、人々が新生活をスタートさせると共に一哉の新しい人生も始まる。 もはや大学も辞めた一哉には、それは今までのような学生生活ではなく一端の社会人としての人生の幕開けでもあったのだ。 入所…

ふたりはお年ごろ

オルセン姉妹は可愛いだけじゃなく面白いんですよね。自分はどちらかと言えばメアリー・オルセンが好きだったかな。 海外ホームコメディドラマ「ふたりはお年ごろ」のレビューです。 あらすじ ライリー(メアリー=ケイト)と、クロエ(アシュレー)は、カリ…

まったく皺のないTシャツ 十九章

沙也加は相変わらずの冷静な面持ちで現れた。いくら進む道が違ったとはいえそんなに距離も離れていない二人が意図せずに今まで会わなかった事も不思議といえば不思議にも思える。一哉は取り合えず沙希に紹介した。 「幼馴染の沙也加だよ」 「沙也加です、宜…

今年、学びたいことは?

自分に持って来いのお題があったので、今日はこれに挑戦してみたいと思います^^ 小説の書き方 以前にも綴ったようにやはりこれですね。今の自分にはこれが全てと言っても過言ではないです。 とにかく小説の書き方を上達させたい、巧くなりたい、面白いもの…

まったく皺のないTシャツ 十八章

俳優の世界とは、芸能界とは一体どんなものなのか? 少なくとも平凡なものではなかろう。テレビでは華々しく映るがその実情は外からでは分からない。確かに甘いものでもない、寧ろ厳しい世界であろう。そんな事ばかり考えていた一哉は大学での講義など一切手…

三寒四温 牡羊座アリエスのシオン

という事で今日はアニメ聖闘士星矢冥王ハーデス編のレビューです^^ あらすじ 海王ポセイドン編後、中国の老師は243年前の聖戦でアテナが封印した邪悪が蘇ってくるという気配を感じ取る。 冥王ハーデスと108の冥闘士(スペクター)は地上を支配する戦いを始…

まったく皺のないTシャツ 十七章

ホテルに入った一哉はあまり気が進まなかった。この一哉の心の裡にある誰にも分からない真の感情、それは本人でさえ分からない心理の境地とでも言うべきか、この果てしなく続く人間生命の根源とも言える阿頼耶識。 一哉は仏教になど関心は無かったがふとそう…

人間の縁とは

春雨の 桜を洗う 優しさよ(笑) 桜の開花が待ち遠しい時期ですね~。ま、早く咲いたからどないやねんっていう話とも思うのですが。 この早春の時期というのは夢を観易い時期とも思いますね。眠りが浅い自分はしょっちゅう夢は観るんですけどね^^ そこでそ…

まったく皺のないTシャツ 十六章

一哉は大学に進学した。市内にあるこの三流大学は片道1時間くらい掛かる山の手にあったが、電車の窓から見える風景は美しく海までもが一望出来る。そんな風景に魅了された一哉は意気揚々と学生生活をエンジョイするのであった。 大学でも水泳部に入ったのだ…

今週のお題 ~外出

今週のお題「祝日なのに……」 早春の 街角に見る 花の色(笑) いよいよ春分の日ですか。この前雛祭りだったと思っていたのですが。後1ヶ月も経てばまたGWと。本当に月日の経つのは早いです。 確かに祝日と土曜日が重なる事は頂けませんね。何考えとんやって…

まったく皺のないTシャツ 十五章

一哉はとにかく沙也加が煙草を吸っている事に愕きを隠せない。 「お前、煙草なんか吸う奴じゃなかっただろ? 似合うわねぇよ」 「相変わらず神経質なんだね、人の勝手でしょ?」 「ところで何でここに来たんだよ?」 「ただの散歩よ」 「寒いのにな~」 「あ…

まったく皺のないTシャツ 十四章

その後も二人は良い関係を保ったまま3年生になった。 紅葉の花が実に色鮮やかに咲き乱れるこの秋という季節は一哉が一番好きな季節であり、読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋、そして恋愛の秋と。 夏の総体を有終の美で終える事が出来た一哉であったが、それ…

キン肉アタルに学ぶ真の友情とは

いや~カッコいいですよね。言わずと知れたキン肉マンの兄、キン肉アタル。 自分ははっきり言ってこの人が最強なのでは? と思っていますけど。 という事でまたまた懐かしアニメなのですが、今日は「キン肉マン王位争奪編」のレビューをしてみたいと思います…

まったく皺のないTシャツ 十三章

一哉の腹は決まった。沙希に傷を負わせた奴をぶっ飛ばす。それ以外に方法はない。そいつは沙希が今付き合っている奴に相違ない。これぐらいの事は誰にでも予想出来る事であった。 今年の夏は去年にも増して暑い。いくら温暖化が進んでいるとはいえこのまま暑…

早春の 廻る想いに 夢をかけ いや~、やっぱり夢はいいですよね。夢を持つ事ほど大切な事はないと今頃になってそんな思いに駆られています。 何故今更そういう思いに至ったのかと言えば今までの自分は余りにも無気力無関心な人生を歩んで来たからなんです。 …

まったく皺のないTシャツ 十二章

夏休みに入った一哉は益々部活動に精を出し、日に日に逞しくなるその姿は心身共に凛々しく、眩しい陽射しにも負けないほどの燦然とした輝きを放つ。それは他の部員達とて同じでこれこそが若さの象徴に相違なかった。 夏休中の練習では先生がいる時といない時…

隠れた名作 ザ・シールド ~ルール無用の警察バッジ~

ヴィックの本性は正義なのか悪なのか? その過激なやり方はアメリカでも通用しないのか? 少なくとも自分はヴィックは好きでしたね。当時アメリカではエミー賞最多ノミネートを受けておきながら日本ではあまりメジャーにはならなかった海外ドラマ「ザ・シー…