人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

早熟の翳  二十一話

辞意を伝えた誠也を林田先生は大して引き留めるような事もせずただ一言 「何時でも戻って来てくれても結構だから」 と優しい声を掛けてくれた。奥方まで笑って見送ってくれる。その光景はまるで親が我が子の自立する姿を見ているような誇らしげな感じさえ漂…

三島由紀夫『鹿鳴館』を読み終えて

清原久雄も柏木和男も死なせずに済んだ筈、生きていて欲しかった。と一々ツッコミを入れてしまう癖がある自分は所詮、狭量で天邪鬼で物語を読む資格など無いのでしょうか。或いは自分で言うのも烏滸がましいですが感情移入し過ぎなのか・・・・・・。 三島由紀夫『…

早熟の翳  二十話

被告人の男は伸ばし放題の汚い髭に虚ろな目付き、ヘラヘラと薄笑いをしながら先生にも一礼もせずに終始不遜な態度で椅子に掛けていた。 先生が話をし出すと一切訊く耳は持たない様子で貧乏ゆすりをしながら言いたい事だけを口にする。 「だから、俺は正当防…

フェニックスの日 ~鳳凰の羽搏き

今日4月29日は昭和の日でありますが、4(フェ)月29(ニックス)日でフェニックスの日でもあるんですよね。1年を通して毎日幾つのも物事が関連付けられている、一日一日に何か意味がある。そう思うとたとえ一日でも無駄に生きる事は出来ないと改めて痛感する…

早熟の翳  十九話

断じて行えば鬼神も之を避く。大学を卒業してからの数年間、司法修習も終えた誠也は初志貫徹、見事に志を遂げ法曹三者である弁護士になる。大した障害にも阻まれず、難なく事を成就出来た過程を思い返せば、鬼神とは寧ろ誠也自身の事であったと言っても過言…

サンフランシスコ平和条約発効記念日 ~ゴルゴ13

ゴルゴ13 Vol.01 今日4月28日はサンフランシスコ平和条約発効記念日で、1952年(昭和27年)、今から69年前のこの日、前年9月8日に調印された「日本との平和条約」(サンフランシスコ平和条約)が発効し、日本の主権が回復した。 とありますが、この日本の現…

早熟の翳  十八話

大学を卒業するまでの残りの数ヶ月間は誠也に大いなる休暇を与える。もはや司法試験にも合格を果たした彼にはこれといってする事もなくなっていた。これまでと同様アルバイトには精を出していたがそこまで勉強に打ち込む必要もなく、かといって単車で暴走す…

㊙GWの心得

風吹けば 天高く舞う 鯉のぼり(笑) いよいよGWですか。本当に早いものです。この前正月が来たばかりだと思っていましたが。寒い冬が終わると春が来る。もはや桜も散ってしまいGWが来る。これが終わればまた暑い夏が来る。盆が過ぎれば秋が来る。そしてまた…

早熟の翳  十七話

まだ暑さの残る9月上旬ではあるが、少し涼やかに感じる初秋の風は吉報を齎す。念願の司法試験合格。それは誠也にとって大いに悦ばしい事であり、亦彼の心を落ち着かせるのにも十分であった。 報告を受けた母は天にも舞い上がるような面持ちで陶酔感に浸って…

続・北斗の拳の矛盾点 3

北斗の拳 Vol.19 さあいよいよ北斗の拳2、まずは帝都編から始めたいと思います。北斗は1より2の方がおかしな点は多いような気がしますが、その前にちょっと気になるニュースがありました。 news.yahoo.co.jp このニュースに依ると女性キャラクター1位はあの…

早熟の翳  十六話

歳月人を待たず。誠也は早や大学4回生になり後は卒業を待つばかり。だが彼にはやり残していた事があった。 大学在学中にどうしても司法試験に合格したい。去年試験に落ちた誠也は今年が最期と言わんばかりに躍起になって勉強に勤しんでいた。周りからは別に…

早熟の翳  十五話

一行が立ち去った後には健太に仁美、誠也、修二、清政の5人の姿しか無く、夜の国道には少し冷たい風が吹き荒ぶ。5人は仁美の放った言葉に依って一時何も言わず、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。 誠也は気を落ち着かせた上で改めて健太に向かう。 「と…

日本ダービー記念日

今日4月24日は日本ダービー記念日ですか。1932年(昭和7年)のこの日、東京・目黒競馬場で日本初のダービー(第1回 東京優駿大競走)が開催された。とありますけど、どんだけギャンブル好きな人の射幸心を煽るんだって話ですよね(笑) それなら博打などする…

早熟の翳  十四話

学生生活は色恋事を除いてはその悉くが順風満帆に運んでいた。誠也は日々講義に顔を出し勉学に勤しむ。学生としてはごく当たり前の事のようにも思えるが、殊、誠也に至ってはそのヤンキー丸出しの風貌が周囲に与える影響は大きく、他の学生達は何時も誠也に…

天ぷらは美味しい

7月23日と毎月23日は天ぷらの日なんですってね。自分も大好きな天ぷら、これこそ日本料理の極意だと思いますね。 そんな天ぷらをより美味しく揚げるコツと自分が好きな天ぷら料理でも紹介してみたいと思います。 天ぷらの美味しい揚げ方 天ぷらの作り方など…

早熟の翳  十三話

誠也は姉と母にはまり子の友人とたまたま会って来たとだけ言い置き部屋に上がった。一人で少し考える。でも何も後ろめたい事など思いつかない。誠也はただの杞憂と割り切ってこれからの事を考え出していた。 夜9時頃になり家には珍客が訪れる。健太の顔を確…

ダイヤモンドで思いつくもの

綺麗ですよね~ ✨ ダイヤモンドは4月の誕生石にして、今日4月22日はダイヤモンド原石の日でもあるらしいですね。 和名は「金剛石」、宝石言葉は「純潔」「清浄無垢」「永遠の絆」「不屈」「完璧」「調和」「変わらぬ愛」「至宝の輝き」等沢山あるみたいです…

早熟の翳  十二話

「誠也君、それはないよ! みんな後継者を誰にするかで誠也君の指示を仰ぎたかったのに、そんなカッコつけた事はダメだよ!」 大声で叫ぶその者に依って辺りは騒然とし出した。 「誰だよあいつ? 何粋がってんだよ」 修二と清政が彼に近づき制止する。 「お…

体を動かすといい気分になれる

運動で 心までもが 春の空(笑) やはり体を動かすのはいい事ですよね。コロナの影響や仕事の多忙にかまけてここ数ヶ月は何もしていなかったのですが、昨日久しぶりにプールに行って来ました。 嬉しかった事 まずは受付で顔見知りのスタッフに「久しぶりです…

早熟の翳  十一話 

二人は店に入った。そこは洋服店であったのだがショーウィンドウに陳列されている商品が物語っているように、見るからに高そうな婦人服ばかりが目に映る。 いくらまり子と同伴とはいえ誠也は何か場違いな感じがして落ち着かない。遠くに目をやってカッコつけ…

早熟の翳  十話

誠也に気付いた健太は愕いていた。それでも連中は執拗に絡んでいる。 「おい、ちょっと外出ろよ」 誠也が静かながらも低いドスの効いた声で連中を威嚇する。その顔を良く見るとy地区の奴等に相違ない。外に出て誠也は一瞬にして3人をシバき回した。連中は抗…

性善説、性悪説だけでは量れなくなった現代人の精神構造

肌寒さ 何時まで続く 春情よ(笑) おはようございます。今日はまた「喜怒哀楽」の怒と哀の話です。月曜からこんなダークなテーマになる事をご了承願いたいと思います。 www.yomiuri.co.jp 本当にやり切れませんね。何故こんな事をするのでしょうか? どうい…

早熟の翳  九話

その頃修二と清政はチームの後継者選びで意見が対立していた。二人の候補者は何れも甲乙つけ難い人物で喧嘩の腕も人望もチームへの貢献度も秀でていた。後は誠也の意見を仰ぐしか道は無かったのだが、双方とも一向に譲る気配はない。しかし今の所誠也はこの…

祝・ブログ三ヶ月 ~感謝~

継続を 祝してくれる 春の空 (笑) 本日をもってブログ開始後三ヶ月が経ちましたる事誠に目出度く申し納め候 これも偏に皆様方からの厚い御支援、御愛顧、御鞭撻によるものと感謝申し上げ候 いやいや、本当に有難い事です。 1ヶ月経った時にも同じような記…

早熟の翳  八話

一行は高校生活最後の夏を十二分に満喫していた。真っ赤な夕陽は優しくも烈しく、彼等のこれからの人生に声援を贈るかのように力強く照り輝く。各々はその翳を踏みながらも意気揚々とした面持ちで帰途に着いた。 健太は初めて出来た彼女といちゃつきながら歩…

雨がテーマの曲

窓外に 愁い漂う 菜種梅雨 いくら菜種梅雨とはいえ雨はやはり鬱陶しいものですね。たまにならともかく最近は雨が多いです。 とはいえこの雨に依って我々の生活も充たされている訳で、元来雨は「天の恵み」とも言われ昔は雨乞いも行われていました。そう思え…

早熟の翳  七話

決戦の刻(とき)は来た。それはGW開け、夕方の港の岸壁であった。 久から段取りを訊かされていた神原は一人で来ていた。その場には誠也と神原、安藤久の三人だけの姿が夕陽に照らされ静かに佇んでいる。 改めて誠也は神原に訊く。 「お前、本当にこの勝負の…

極道の妻たち 三代目姐

極道の妻たち 三代目姐 三代目姐は本当に赤松の事を愛していたのか!? 真意は如何に!? ここが最大のポイントとは思いますけど。 極妻シリーズで自分が一番好きな「極道の妻たち 三代目姐」のレビューです。 あらすじ 坂西組の三代目組長、坂西武雄は病床…

早熟の翳  六話

誠也は3年生になった。まだ少し寒さの残る4月上旬、冷ややかな春風は厳しい冬風とは違い、生きとし生ける者全てに優しく吹きかかる。その優しさに依って柔らかく解された心は小気味よく芽生え清々しい眼差しで天を仰ぐ。蒼天には幾多のおぼろ雲が連なりその…

コロナを吹っ飛ばす !

道行けば 何処かに潜む コロナかな またまたコロナが猛威を振るい出したみたいで本当に嫌になって来ます。地元兵庫も500人超えとか 一体どないなっとんどいやって話ですね。 コロナ感染拡大の原因にも様々あると思われるので一概には言えませんが、やはり気…