人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

小説レビュー

通りゃんせ(宇江佐真理)を読み終えて

足早に 通り過ぎゆく 正月よ(笑) 新年の御慶目出度く申し納め候。旧年中は格別の御厚情を賜わり忝く存じ奉り候。 本年も宜しくお願い致したく御座候。 遅ればせながら新年のご挨拶とさせて頂きます。 いやいや、それにしても例年同様、正月というものは呆…

限りなく透明に近いブルー<村上龍>を読み終えて

肌寒さ 嬉しく思う 梅雨の雨(笑) いやいや、梅雨というものは本来蒸し暑いというイメージが強かったのですが、昨日辺りから少し肌寒さを感じるぐらいです。自分としては6月中旬はこれぐらいの気候で丁度良いとも思うのですが。 これも偏に昨今の地球が暑く…

三島由紀夫『鹿鳴館』を読み終えて

清原久雄も柏木和男も死なせずに済んだ筈、生きていて欲しかった。と一々ツッコミを入れてしまう癖がある自分は所詮、狭量で天邪鬼で物語を読む資格など無いのでしょうか。或いは自分で言うのも烏滸がましいですが感情移入し過ぎなのか・・・・・・。 三島由紀夫『…

三島由紀夫「盗賊」を読み終えて

自分のような凡人の率直な感想としては、余りにも単純過ぎますが、明秀と清子はその生涯を添い遂げて欲しかった、少なくともあんな結末にはなって欲しくなかった、という感じですかね。 三島由紀夫の作品は悲劇が多いと思いますが、彼は何故そうまでして悲劇…

天人五衰

言わずと知れた三島由紀夫の最終作「天人五衰」今日はこの作品のレビューに挑戦しようと思うのですがはっきり言って自信はありません。まず自分のような凡人が三島作品について語る事自体烏滸がましいのですがその素人目線で率直な感想を綴ってみたいと思い…

「潮騒」を読み終えて

言わずと知れた三島由紀夫の代表作「潮騒」 三島由紀夫の作品は全てが代表作とも云えるほど凄いものばかりとは思いますがこの作品を読み終えた感想です。 まず自分のような凡人極まりない若輩が三島由紀夫さんの作品について論評する事など恐れ多いのであり…