人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

早熟の翳  五話

年は明け早や3学期が始まる。今年の正月も例年同様呆気なく過ぎたのだが、誠也が初詣でお祈りした事は二つあった。一つは己が志を遂げる事と、もう一つはまり子と生涯を添い遂げる事。普段はこんな願掛けなど一切しない誠也ではあったが、今年に限ってそれを…

続・北斗の拳の矛盾点 2

北斗の拳 Vol.16 リュウガは薄情者? ユリアの実の兄天狼星リュウガ。このリュウガもラオウと一緒でユリアの事をどう思っていたんだ? という話です。 ユリアの実兄でありながら妹がシンに囚われていた時、何をしてたんだ? と言いたいですね。ラオウと同じ…

早熟の翳  四話

y地区の連中と冷戦状態になっている間は波風が立つ事もなく、誠也達は充実した高校生活を送っていた。秋ともなれば運動会に文化祭など様々なイベントがあり、溢れんばかりの若さでそれに挑む生徒達の姿は正に青春を謳歌するものであった。 だが全てが順風満…

風がテーマの曲

冷ややかな 心和ます 春風よ (笑) 朝起きたら洗濯物と一緒に干してあった袋が風に吹かれて音を立てていました。ベランダに出るとそこそこの風量でしたね。今は収まったみたいですけど。袋の音は結構うるさいので以後気をつけたいと思います 空は薄曇りで…

早熟の翳  三話

今回の件は当然誠也の耳にも届いていた。修二は心配を掛けまいと黙っていたのだが蛇の道は蛇、アウトロー同士の事情などは容易く入って来る。誠也率いる陸奥守では緊急に対策が練られる。 ある者は全面戦争と言い、或る者は手打ちだと言う。暫く黙っていた誠…

豆腐は美味しい

おはようございます。毎月12日と10月2日は「豆腐の日」らしいですね。という事で自分も大好きな豆腐の話でもしてみたいと思います。 自分の好きな豆腐製品ベスト3 3位ー冷ややっこ これは定番ですよね。酒のあては勿論、おかずにもなるし、おやつにもなりま…

早熟の翳  二話

小学生からの付き合いであった誠也、修二、清政の三人は固い絆で結ばれていた。特に中学時代にはy地区の奴等が50人規模の徒党を組み学校に攻めて来たが、大半は警察に依って捌かれたとはいえ、三人は最後まで身体を張って戦い抜き、一歩たりとも後に退かない…

メーテルについて

今日4月11日はメートル法公布記念日なんですよね。1921(大正10)年、改正度量衡法が公布され、法律でメートル法を採用することが定められた。とあります。 それがどないしたんや? と言ったのではお話になりません。それ以前の日本は寸、尺、間で表現されて…

早熟の翳  一話

土曜の夜は祭りである。誠也はこの日も週末恒例の集会に出ていた。 「ブンブンブンブン! ブンブンブンブン!」 直管マフラーの爆音は周囲一帯を威嚇するように轟く。誠也率いる『陸奥守(むつのかみ)』という暴走族の一団は夏の暑さを吹っ飛ばすようにして…

続・北斗の拳の矛盾点

劇場版 北斗の拳 前回で一旦終わった企画なのですが、やはりまだまだあるんですよね~。 しつこいようで恐縮ですが、ファンであるが故の苦悩みたいなものでどうしても気が済まないので、また新たに始めて行きたいと思います^^ ラオウは本当にユリアを愛し…

まったく皺のないTシャツ 最終章

佳人薄命。生前の奈美子といい今回一哉が観た夢といい、美しい彼女の姿は何処か脆弱で切ない雰囲気を漂わせる。 だが奈美子は決して卑屈になる事はなく、寧ろ生き生きとした様子で常に微笑を浮かべながら一哉に語り掛ける。一言発すると少し一哉の前に進み、…

今週のお題 ~真の逸品~

お題「#新生活が捗る逸品」 春の空 啼く鳥達の 可愛さよ (笑) 春といえば新生活の始まりですね。それはあまり春が似合わない、自分のような今までと何ら変わりない生活を送っている凡人にとっても結構重要な事で、春が来たから新たに何かを始める、変化を…

まったく皺のないTシャツ 三十五章

一哉は眼前に拡がる夥しいほどの鮮血に戦慄した。奈美子はその血の海に沈むように、ぐったりと身体を横たえている。床には包丁に割れたグラス、白い壁は真っ赤に染められ、テーブルの上には大量のコカイン。その惨状は一哉を発狂させた。 「うぉぉぉーーー!…

三島由紀夫「盗賊」を読み終えて

自分のような凡人の率直な感想としては、余りにも単純過ぎますが、明秀と清子はその生涯を添い遂げて欲しかった、少なくともあんな結末にはなって欲しくなかった、という感じですかね。 三島由紀夫の作品は悲劇が多いと思いますが、彼は何故そうまでして悲劇…

まったく皺のないTシャツ 三十四章

奈美子の策は失敗に終わった。何故だ? 何故今になって一哉は覚醒したのだ? 確かにまだ一抹の不安は残っていたが事は9分通り巧く運んでいた筈だ。 窮鼠かえって猫を噛むとは言ったものだった。だが鼠に獅子は倒せないとも言う。そして獅子は兎を捕らえるに…

故・田中邦衛さんを偲ぶ ~三代目襲名~

三代目襲名 次から次に大物有名人が亡くなって行きますが本当に悲しい限りです。 最近亡くなった大物芸能人で自分が印象深かったのは、渡瀬恒彦さん、渡哲也さん、そして田中邦衛さんですね。 田中邦衛さんと言えば「北の国から」が有名ですが、昔はヤクザ映…

まったく皺のないTシャツ 三十三章

一哉がこれほどにまで急速に落ちぶれてしまったのは、彼の繊細さが災いしたとしか言いようがない。それに付け入るように奈美子は更なる注文まで付けて来る。 通勤時は車で送り迎えまでしろと言うのだ。流石にこれは言い過ぎだとも思えるのだが、もはや腑抜け…

まったく皺のないTシャツ 三十二章

それからも一哉は仕事に励み快活な毎日を送る。劇団員でも先輩からは可愛いがられ、同僚達とはその演技力を競い合い、後輩には助言を与える。芸能界の醜い人間関係に嫌気が差してした一哉は何時しかこの風通しの良い雰囲気に慣れてき、もう一生舞台俳優のま…

ビッグ3たる所以

おはようございます。今日は良い天気ですけど、またまた平日が始まりましたか~。 月曜拒否症候群の自分としては少し「滅」気味なのですが(笑) でもそんな暗鬱とした気持ちをスカッと爽快、晴れやかにしてくれるニュースを目にしました。 gendai.ismedia.j…

まったく皺のないTシャツ 三十一章

巡り行く季節にさえ頓着が無くなった一哉は劇団での芝居にも身が入らなかった。そんな彼の思いを憚った座長は事務所の社長と図って一哉に一時休憩するよう促す。 しかし一哉はそれを承服せず、初心に戻り精進して行きたいとの旨を伝え仕事に励む事にする。こ…

まったく皺のないTシャツ 三十章

何時になっても社長は来ない。痺れを切らせた一哉はマネージャーを問いただす。 「どうしたんだ? 一体何があったんだ?」 彼は未だに口を開こうとはしなかったが、一哉の気迫に圧倒され、怯えながらもようやく話をし出した。 「実は、この先のスケジュール…

パチソン(アニソン)は結構いい ♪

おはようございます。 またまた花の土曜日が来ましたね。自分に言わせて貰うと、本来、人は仕事のスケジュールに関係なく週末を目指して生きるものなのです。土曜日こそが至福の時なのです。そこまで言っても過言ではありません^^ そして土曜といえば音楽…

まったく皺のないTシャツ 二十九章

奈美子の言った事に少しは動じた一哉ではあったが、取り合えず薬は辞めてくれたので、後はそれからの話と割り切り仕事に精を出す事が出来た。 月日の経つのは早いもので、この前始まったばかりと思っていたドラマ撮影ももはや終盤になり、クランクアップを迎…

ブラックレイン

ブラック・レイン 劇場公開15周年記念ジャケット 松田優作カッコ良過ぎ ! とにかくカッコいい ! あれから30年以上もの歳月が経ちましたが自分は今でもたまに観ています。 名作中の名作、ブラックレインのレビューです。 あらすじ ニューヨークのレストラン…

まったく皺のないTシャツ 二十八章

翌日も仕事が忙しい一哉ではあったが、どうしても奈美子と話をするまでは病院を去る事が出来なかった。 朝になり日が昇り出すと辺りは自ずと忙しい様相を見せる。その音で目が覚めた一哉は廊下を歩いて来た看護師から吉報を訊かされた。 「大丈夫ですよ、幸…

実は世界最強だったんです!

正月の 想いも覚めた 卯月かな ナマクラ体質な自分はまだはま正月気分を引きずってはいますが。ま、完全に覚めるにはあと1ヶ月は掛かるかな(笑) しかし、いよいよ4月ですか~。晴れ渡る空、遙かに聳える山々、燦然と照り輝く海、柔らかな風に揺すられ梢を…