人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

まったく皺のないTシャツ 十一章

一哉の心は昂揚感で充たされていた。沙也加のように幼馴染でもない沙希と高校1年生のこの時点で早くも仲良くなり水泳に勉強、アルバイトと。全ての事象が澱みなく流れる川のように澄み切っていて美しく思える。神経質な一哉が待ち望んでいた光景はこれなのだ…

ベストキッド2

ベスト・キッド2 ダニエルとクミコは生涯を添い遂げるのでは無かったのか!? クミコとは幻の女だったのか? シリーズの中でこの2にしか出て来ない謎の女クミコ、自分は映画のストーリー云々かんぬんよりもクミコが好きでしたね~^^ 「ベストキッド2」のレ…

まったく皺のないTシャツ 十章

4月下旬、葉桜となって少し緑色を帯びたその花びらは風に揺らめきながら地面に舞い降りる。その一片が頬に触れた時、一哉はこう思うのであった。 何時か沙也加と公園で話をしていた時も桜の花びらが沙也加の頭に落ち、それを美しく思っていた事をつい最近の…

今週のお題~心の卒業

今週のお題「〇〇からの卒業」 卒業ですかぁ~。卒業に進学に就職、様々な出会いがあって別れがあるこの季節というのは人間の感性が一番露骨に表れる時期ではないでしょうか。 と、ま~相変わらず硬い表現な訳ですけど(笑) でもそんな自分でもミーハーな考…

まったく皺のないTシャツ 九章

雨は結構勢いを増し、沙也加の家に辿り着いた頃には大粒の雨滴が容赦なく一哉の頬を濡らす。その雫は自然と頭から顔、顔から身体と流れ落ちて行く訳だが、それを冷たくは感じないまでも心に沁み込む様が実に切ない。一哉はただ黙って沙也加が出て来るのを待…

外見と内心の関係性とは

今朝ニュースを見ていたらちょっと気になる記事が目に留まりました。 「ヤンキー支援隊」なるものがあるらしいですね。3.11東日本大震災を機に活動し始めたらしいのですが凄いですね、素晴らしい思います。 何が気になったかというと、その存在自体にはそれ…

まったく皺のないTシャツ 八章

翌日学校へ行くと先輩達は早速謝って来る。 「俺達が悪かったよ、許してくれよ」 「分かって下さったら、それでいいので」 よっぽど上からヤキを入れられたのだろう。だがそんな事は一哉には余り関心のない事であった。 今日も夏真っ盛りな晴天で陽射しは強…

雲霧仁左衛門

享保の頃、江戸市中はもとより関東、東海道、中仙道、上方にまで、縦横無尽に盗み働きをしていた盗賊一味があった。 一人も殺さず傷付けず、雲か霧の様に消えてしまうところから雲霧一党と人は呼んだ。その首領は仁左衛門。 対する火付盗賊改方の長官は旗本…

まったく皺のないTシャツ 七章

それからというもの一哉は沙也加とは会わない日々が続いていた。沙也加からも連絡はない。無理に会おうとしても会ってくれない、或いは会った所で何か悲しい事を言われる感じがしていたのだ。一哉はそんな憂さを晴らすべく水泳に打ち込む。その上達振りは素…

3.11~10年前の記憶

東日本大震災から10年、本当に早いですね。現在の復興状況はどうなのでしょうか。最近はコロナばかりが目立っていてよく分からないのですが自分も地元神戸では26年前に震災を経験しましたのでその悲惨さは痛い程分かります。被災された方々には心からお見舞…

まったく皺のないTシャツ 六章

中学生時代というのは正に思春期真っ盛りな訳だが元々几帳面で神経質だった一哉にとっては人生そのものが思春期であり年などは関係なかったのかもしれない。 中学に進学した一哉には何の心境の変化もなく今までと同様ただ学校に行って帰って来る。そんなごく…

鉄の王 キム・スロ

ファンオクとアヒョ、どっちが好きかと言えば自分は断然ファンオクですね。 このソ・ジヘさんは日本の女優に勝るとも劣らないぐらいの美人だと思うし、特にこのファンオクは一番好きでしたね。 スロ役のチソンも男前でこの二人が結ばれるラストは感動しまし…

まったく皺のないTシャツ 五章

年は明けいよいよ一哉は小学校を卒業する事になる。まだ春寒の残っている冷たい空気の中に芽や花の匂いが混じっているこの季節には春の到来を待ちわびていた人々の歓喜の心と、前年度を振り返り各々を評価したり懐かしんだりする思い等が錯綜する。 天真爛漫…

今週のお題 

今週のお題「花粉」 心地よく そそぐ風にも 花粉かな 春は花粉症の季節でもあるんですよね。自分は今のところ花粉症はないので長年花粉症に悩まされている方には恐縮なんですが、それに似た症状が結構あるのでこのお題にも参加させて頂きたいと思います。 鼻…

まったく皺のないTシャツ 四章

二日目の旅程は鳥羽水族館で可愛いラッコを見た後、真珠の養殖、取り出し方、アクセサリーを作る工程等を見学する。アコヤ貝から採取された真ん丸なその玉は正に海底に沈む財宝といった感じの神秘的なホワイトパールの色彩を帯びて神々しいまでの輝きを放つ…

昨日の競馬から学ぶ人生観

夢を観る 高配当は 競馬かな(笑) いやはや、いきなりギャンブルの話で恐縮ですが昨日の競馬win5は4000万ですかぁ~・・・。 勿論自分は外しましたが4000万はいいですよね~。ちまちまボートなんかしてるのがアホらしくなって来ますわ ま、たった36枚(360…

まったく皺のないTシャツ 三章

三章 運動会も終わった10月下旬、秋の深まりも頂点を極めようとする頃、街路では風に吹かれた紅葉の花は地面に落ちた後も尚美しく旅情をそそる。一同は待ちに待った修学旅行へ向かう。 駅のホームでみんながざわつきながら汽車の到着を待つ間、一哉は一片の…

(祝)1000アクセス これからの抱負

ブログ始めて約1ヶ月半、気が付けばアクセスは1000を超え頂いたスターもちょうど1000、読者も100人を超えました。コメントは少ないですけど(笑) ベテランから見ればこんなのは全然大した事じゃないかもしれませんが自分のような無知無能な人間にとっては嬉…

まったく皺のないTシャツ 二章

二章 小学生になった一哉は相変わらず沙也加とは仲良しこよしでよくお互いの家に行ったりして遊んでいた。 鯉のぼりが蒼空に泳ぐ季節、春の心地に心が柔らかくなった人々の顔には何処となく優しさを感じる。それは子供とて同じでみんなは快活に学校生活を楽…

北斗の拳の矛盾点&感動シーン

前回まで北斗の拳のおかしな点と感動シーンについて縷々紹介して来ましたが、今日は締め括りとしてそれらをまとめた最終章です。 北斗好きには必見ですのでヨロシク ケンシロウには先見の明がないのか? 第38話カサンドラ編にてウィグル獄長が蘭山紅拳のベ…

まったく皺のないTシャツ 一章

一章 一哉は部屋の壁をボケーっと眺めていた。 「何で壁はこんなにも平らで皺一つないんだろう? 本当に綺麗だ、それに引き換え人間はどうだ、心身ともに皺だらけではないか、ほんとに醜い生き物だよ、勿論俺もだけど」悲嘆に暮れながらそう呟いていると奈美…

検温で体温が低めに出るのは仕方ないのか?

このコロナ渦、病院は勿論、スポーツクラブ、飲食店、携帯ショップ等、様々な所で検温されますよね、はっきり言って鬱陶しいです。でもこればっかりは仕方ないですね。一刻も早いコロナの終息を願うばかりです。 そこでこんなニュースを目にしたので今日はコ…

極道女子高生 最終章

最終章 朝起きて窓を開けると晴れ渡った空に一筋のヒコーキ雲が天高く流れている。誠二は「あや、ヒコーキ雲が出てるぞ」と言うと、あやは「そうか! 今日もいい日になりそうだな」と上機嫌で笑っていた。 誠二の母はあやが一晩泊まっていた事には勿論気付い…

峰竜太の誠意

今やボートレースはこの男を除いて語る事は出来ない、と言っても過言ではない名実ともにスーパースターの「峰竜太」(芸能人の方ではない)この峰選手が浜名湖競艇場で開催されているG1「開設67周年記念 浜名湖賞」に出走していたのですが初日(3月2日)の5R…

極道女子高生 十四章

十四章 修学旅行はスキー旅行だった。 道中で渋滞が酷かったとはいえ大型バスで片道10時間も掛けてやっとこさ着いたその場所は寒風が吹きすさぶ見渡す限り一面が雪に覆われた絶景が夜目にもはっきりと分かる。バスから降りた一行は意気揚々として宿までの坂…

今週のお題

今週のお題「雛祭り」 あかりをつけましょ ぼんぼりに お花をあげましょ 桃の花五人ばやしの 笛太鼓 今日はたのしい ひな祭り いよいよ雛祭りがやって来ましたね、この日を待っていたんです(笑) 3月といえば雛祭りですよね。嬉しい限りです (*´▽`*) 未だ…

極道女子高生 十三章

十三章 あやと2回目の契りを交わした後窓を開けて空を眺めると見事な満月が出ている事に気付く。満月の夜は不吉だなどという迷信に少しは動じながらも誠二は全てを話すべく改めてあやの顔を真剣に見つめた。 「何だよ改まって」 「さっきは悪かった、未だに…

天人五衰

言わずと知れた三島由紀夫の最終作「天人五衰」今日はこの作品のレビューに挑戦しようと思うのですがはっきり言って自信はありません。まず自分のような凡人が三島作品について語る事自体烏滸がましいのですがその素人目線で率直な感想を綴ってみたいと思い…

極道女子高生 十二章

十二章 年が明けて早や3月。寒さも幾分緩和して辺りには桃の花が美しく咲き乱れている。 実はこの梅、桃、桜の花は共に薔薇科桜属の植物で見た目が似ていても仕方なく、その違いは花の付き方と花びらの形に依るものである。 3月中旬、あやの一家では定例幹部…

3月といえば

正月の 想いも抜けぬ 弥生かな いよいよ3月になりましたか。本当に1月2月は早いですよね。この前正月が来たばかりなのに、この前まで年末だったのに、この前40歳になったばかりなのに、30代、20代、10代、そして生まれたばかりと。何処まで遡るのかって話で…