人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

峰竜太の誠意

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 今やボートレースはこの男を除いて語る事は出来ない、と言っても過言ではない名実ともにスーパースターの峰竜太(芸能人の方ではない)この峰選手が浜名湖競艇場で開催されているG1「開設67周年記念 浜名湖賞」に出走していたのですが初日(3月2日)の5Rで全艇フライングという大アクシデントが起きました。

ボートレースに関心がない方には何が大惨事なのか分からないかもしれませんが、ボートではスタートでフライングや1秒以上の出遅れがあるとその選手は失格になりその選手を絡めた舟券を買っていた人には購入金額がそのまま返還されるシステムになっています。つまり主催者は損する事になり選手は競走会、運営側から叱責されるのです。

それが今回のように全艇フライングともなれば尚更でレースは不成立になり主催者は大損です。G1、記念、SG等の重賞レースの場合その損害は計り知れません。

今回05という大きいフライングをしてしまった峰選手は初日で即日帰郷となった訳ですが、そんな我らがスーパースター峰選手について触れてみたいと思います。

 

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 ダントツで艇界No.1の峰竜太

 佐賀支部の95期、35歳の峰選手はデビュー当時から脚光を浴びていたのですが今やSG優勝4回、内2回はグランプリ(賞金王)でボートファンで彼の名前を知らない人はいません。その実力はかつて隆盛を誇ったのモンスター野中や王者松井、競馬の武豊をも十分超えていると思います。

現役レーサーでは峰、毒島、桐生の三巨頭と思いますがその中でも峰が抜きん出ていますね。

 この峰選手には既に同支部の山田、上野、高田、安河内等の錚々たるメンバーが弟子として居るのですが師匠は松尾孝明なんですね。言っては悪いですがはっきり言ってこの松尾は全然大した事ありません(笑)

この調子で行けば生涯獲得賞金no.1の松井を抜く日も遠くはないような気がします。というか抜いて欲しいです、峰なら絶対出来ると思います 😉

何故ここまで峰選手の事を持ち上げるのかといえばそれだけの理由があるからなんです。それはとにかく強い、巧いんです。ボートは基本的にインコースが有利なんですがいくらインに入ってもやらかす(下手打つ負ける)選手はA級レーサーでも沢山います。そんな中、この峰選手ほどインに入った時に信頼出来る選手はいないのです。勿論峰でもやらかす事はありますがその数は圧倒的に少ないですね。ほぼ完璧に近いです。

ならば峰が出ているレースだけを買っていればいいのでは? という話になって来るのですがそれが出来れば苦労はないと、これが博打好きのどうしようもない性ですね 😒

峰選手の気迫に充ちたターンは映像を見ているだけでも伝わって来るほどで痺れます。因みにターンだけで言えば群馬の秋山直之が2番目だと思っています。ただ秋山選手はスタートが少し遅い方なので未だに地に伏した竜みたいな感じですかね。自分は好きですけど。

しかし峰選手はスタート、ターン、勝負根性、エンジンの整備力、そして男前と。どれを取っても凄いし非の打ちどころが無いではないか! といった感じですね(笑)正にno.1だと思います。

でもただ強いだけでもなく涙脆い面もあるのです。自分が優勝した時は勿論他の選手が優勝した時でさえ涙を流しながら健闘を讃えるその姿には思わず自分も貰い泣きしてしまいますね。素晴らしいです。

 

峰竜太の誠意

ここからが「本題」なのですが今回のフライングに関して峰選手は自身のインスタグラムでこう綴っています。「関係者の皆様、浜名湖を楽しみにしていたファンの皆様、申し訳ありませんでした」と謝罪をしています。

これの何処が凄いの? ただ謝っているだけでは? 当たり前の事だろ? とか言う方もおられるかもしれません。でも少なくとも自分には感動に値する事なんです。

自分もボートばかりやっていると下手打った選手に対してムカついて独りでヤジっている事もありますし、物に当たった経験もあります。情けない話です 😢

でもこうやってたとえ形式的なものであっても選手本人が謝ってくれたら気は収まります。実はこういう選手はかなり少ないのです。中には「他の選手の所為にしたりモーターや風向き、天候の所為にして逆切れしている選手も多いのです」それに引き換え峰選手の誠意には感服しますね。実際形式的なものでもないと思います。

他にもほんの一握りですが「この前は不甲斐ないレースをして申し訳ありませんでした」とかインタビューで詫びを入れている選手もいます。こういう選手は立派だと思いますね。だいたい強い選手に多いですが、強いからこそ言えるのかもしれませんね。

 

勿論これはボートレーサーに限った話でもなく日常生活でも太々しい人が増えたような気もします。特に政治家や大企業の偉いさん等はもはやケジメをつける事すらせずに開き直っている人もいます。上が姿勢を正さずして下々を律する事など出来よう筈もないとは思いますが、今の日本の現状を見ると憂いを感じずにはいられませんね。

無論上からものを言う訳でもありませんし、自分も気を付けたいと思います。

 

ちょっと愚痴っぽくなってしまい恐縮なんですがこの何でもないような峰選手の一言によって気持ちが安らいだような感じがします。やはり峰選手は凄いです。人格者でもあると思いますね。

これからも健闘をお祈りします 😉