ボートレースに見るスポーツ美学 ~人生観
奔流に 抗う姿 美しく(含笑)
美に耽ると書いて耽美。自分の事を棚に上げて言うのも烏滸がましいのですが、ギャンブルの対象であるボートレースにまで美を追求してしまうのは不遜でしょうか。
所詮はギャンブル。そこに身を窶す者としては儲かれば良いだけの話のようにも思えますが、果たしてその限りでしょうか。自分にはそうは思えません。
何故か。たかがギャンブルされどギャンブルで舟券の買い方は無論の事、走っている選手達も当然プロのレーサーです。つまりはレース、競技な訳です。とするならば他のスポーツ同様、美的感覚を以て希(のぞ)まなければならないという論理も一応は成り立つと思います 😒
ま、今日は柔らかい話なので、冗談半分と思って気楽にお読み頂きたく候^^
モンキータンーン
まずはこれですね。今やボートレースでは当たり前にもなったこのモンキーターン。舟の上に立ってターンする事に依って膝への負担が軽減され尚高速で旋回出来るターンテクニックの一つなのですが、このターンの生みの親は飯田加一さんという既に引退し他界された、往年の名ボートレーサーなのです。
ただこのモンキーターンにも勿論ピンキリがあって、そのレベルには天地の差があります。そして当たり前ともなった今の時代でもまだ坐ったまま膝をついてターンをする通常ターン(地蔵ターン)を決め込んでいる選手もそこそこいます。
まぁ~これも人の勝手と言えばそれまでなのですが、今時こんなターンをしていれば他艇と競っている場合はまず負けます。特に重賞戦ともなれば尚更で、レースについて行けません 😞
モンキーターンが出来ないのか敢えてしないだけなのかまでは分かりませんが、自分としてははっきり言ってヤル気が感じられませんし、頭に来るぐらいですね。
そんな事でプロの選手と言えるのかと。ならば強い選手だけが出場している重賞だけを買っていろと言われれば返す言葉はありません 😔
要するに巧い、強い芸術的なモンキーターンをしている選手は凄いという、それだけの話ですね^^
流石は艇界No.1の峰選手。惚れ惚れしますね^^
スコーピオンターン
何と左足を宙に浮かせて旋回するターンテクニックです 😮 モンキーターンとのレベルの差、実用性の有無までは分かりませんが、このスコーピオンターンなる技もなかなかのものです。
自分も最近まで知らなかったのですが、これをする事に依って更に膝への負担が軽減されるみたいです。モンキーターンとの連携プレイで真価が発揮されるみたいですね。
正に妙技、絶技。素晴らしいです^^
競り合い
ターンでも直線でも他艇と競っている時の駆け引きですね。こうなると何れかが勝ち、何れかが負ける訳ですが、それが果たして技量やモーターの差、或いは風向き、風量だけに依るものかという話ですね。
下手で弱い選手は気も弱い。という風に全ては比例するのかもしれません。ですがいくら強い選手でも時としては格下の選手に負ける事も結構あります。
そこで問題になって来るのが単に強さ、巧さを競いあっているのではなく、外からでは分からない目には見えない駆け引きがあるのでは? という話なのです。
つまりは無気力レースや馴れ合い譲り合いの忖度レース、更には八百長の疑いがあるという話ですね 😒
実際八百長もあった訳ですが当然ながら皆がしている訳ではありませんし、そう信じたい所です。でも多くのレースを張っていれば疑わしいレースはいくらでもあります。それを十把一絡げに八百長と決め込む訳でもありません。ただそう思わせている時点で何かがある可能性は否定出来ないのです。こればかりはどういう観点から見ても美しくはありません 😓
そしていくら弱くて下手な選手とはいえ明らかに安全運転に徹し、是が非でも突っ込んで行かないというその精神構造にも憤りを覚えます。それでプロと呼べるのかと。
要するに自分としては無理と分かっていても突っ込んで行くぐらいの心意気を見せて欲しい訳です。そうしてくれればたとえ負けてもその気概に称賛を贈りますし、自分の勝ち負けなどもはっきり言ってどうでも良いという気持ちになるのです。
何をするにも志、心意気、心根が大事という話ですね。これは自分自身への言い聞かせでもあります^^
誠意
非常に少ない数で稀にしかありませんが、不甲斐ないレースをした場合にインタビューなどで律儀にも謝罪をする選手もいます。
これは舟券を外した悔恨、無念を和らげてくれるばかりか、その選手の誠実さ、人間性が胸に響き感動させてくれます 😃
ネットなどではわざとらしいとか言っている人もいますが、自分はそうは思いません。詫びを入れるという事はそう簡単に出来るものではありません。まして自らが進んでそうしている訳ですから、不祥事を起こして否応なしに、形式的に謝罪をしている企業のトップ連中とは訳が違うと思います。
この潔さにも美を感じますね^^
自分の悪習
選手サイドの事ばかり言って来ましたが、自分の事も省みる必要はあります。
負けた時にアホの一つ覚えで文句を口にする。自分は部屋で独り言のように吼えている時もあります。
でもこれもただ負けた事について憤っている訳ではなく、前述したようなカッコ悪いレースをした選手について、その走り方、気概についての憤りなのです。こんな事を言えばそれこそカッコつけるなと言う人もいるでしょう。でも本心です。
パチンコでも公営ギャンブルでも負けて頭に来た事は殆どありません。それを言ってしまえば初めから博打などするなという当然の理論が成り立ちますし、自分としても虚しいだけです。
ですからとにかく下手打った選手に対しての怒りは半端なく込み上げてしまいます。これはボートは一番露骨だと思いますね 😤 他の、例えば競馬などは外れても全くムカつきませんし、惜しかったな、しゃーないなで済んでしまうのです。でもボートに限ってはそうは行きません。
ならば尚更ボートを辞めた方が良い訳なのですが、それも難しいですね 😢 この不平不満を口にする悪習も改善して行かなければなりません。
脚下照顧。要するに自戒ですね。自分を律しない事には何も始まりません。文句ばかり言っていないで、前向きに生きて行かなければいけませんよね^^
という事で(どういう事やねん!?)下らない事ばかり縷々綴って来ましたが、ボートレースも一スポーツとして見た場合、たとえ無様に見えるレース内容でもそれも一興これも一興でそこに咲かせる花もあるように思えます。
その花も何れは萎んで枯れ行く宿命(さだめ)にあっても、見方次第では美しく映るという話ですね ✨ それは正に人生そのものだとも思います。
では皆様ごきげんよう 😉
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