人生は花鳥風月

森羅万象様々なジャンルを名もなき男が日々の心の軌跡として綴る

ホジュン〜伝説の心医〜

 

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 これは一昔前に思いっきり嵌っていた韓流ドラマなんですが、韓流といっても時代劇の方です。自分ははっきり言って韓流現代劇の方には興味ありません。それは何故か? こんな事を言えば反感を買うかもしれませんが、やはりメロドラマが多いような気がします。こういう温いラブストーリーとかあまり好きじゃなくて。ほんとに時代錯誤で困ったものです 😉 無論その限りでもないとはおもいますが。

 

そこで一時期嵌ってた数多くの韓流時代劇の中でも一番面白かったのがホジュンでした。世界的に見てもこれ以上の人間愛に満ち溢れたドラマがあるのか!?と思ったぐらいです。

そんなホジュンの紹介をして行きたいと思います。

  

 

あらすじ

李氏朝鮮時代、軍官の父に憧れて育ったホ・ジュンキム・ジュヒョク)は聡明な少年だったが、身分の低い側室の母から生まれた庶子の自分が望み通りに生きるのは難しいと悟る。成長後、自暴自棄な生活をするジュンは密貿易に手を出して捕まり、父の配慮で遥か南の地・山陰へと逃げることに。そのころ、父が謀反の疑いをかけられて追われた両班の娘ダヒ(パク・ウンビン)と出会ったジュンは、彼女と生きる決心をして共に旅立つが、途中彼女の身分回復を知らされ、身分違いの結婚はできないと彼女を置いて母と山陰にやってくる。そこで名医と名高いユ・ウィテ(ペク・ユンシク)を知り、彼に弟子入りを志願するのだった。間もなく山陰まで追ってきたダヒと再会し結婚したジュンは、妻や母に支えられながら「心医」を目指して邁進していく。だが、その道は険しく、様々な苦難に満ちていた...。

 

登場人物

ホ・ジュンキム・ジュヒョク

・イェジン:パク・チニ 

・イ・ダヒ:パク・ウンビン 

・ユ・ドジ:ナムグン・ミン

・ユ・ウィテ:ペク・ユンシク

・ソン氏:コ・ドゥシム

・オ氏:キム・ミスク

・サムジョク大師:イ・ジェヨン

・アン・グァンイク:チョ・ホビン

・ヤン・イェス:チェ・ジョンファン

・イム・オグン:チョン・ウンピョ

・ヤンテ:ヨ・ホミン

・ク・イルソ:パク・チョルミン

・ハマン:キョン・ミリ

・宣祖:チョン・ホミン

・恭嬪金氏:チャン・ジウン

・仁嬪金氏:チョン・ジアン

・光海君:イン・ギョジン

  

見どころ

卑しい身分に生まれ育ったホジュンではありますが元々聡明な人物で科挙(官僚登用試験)に合格し更には御医(宮中で王族の治療に携わる医師)にまで出世します。ですがその道のりは半端じゃなく一筋縄では行きません。

その道中では嫉妬、陰謀、挫折、実らぬ恋、様々な困難が待ち受けているのです。

でもその困難に悉く打ち勝ち己の信念を全うしようとするホジュンの生き様には感動、感服するものがあります。

そんなホジュンヒューマニズム溢れる人物で常に弱い者の味方をしようとします。

医者になり出世して様々な官位官職を授かってからも決して驕る事はなく患者に対しても相手が誰であろうと身分を問わずに平等に接します。それは師匠であるユ・ウィテの教えでもありました。現代社会では考えられませんよね。

でもそういった性格が災いして自ら茨の道を歩むはめになってしまいます。

その頑ななまでの意地が好きなんですよね~(*´ω`*)

師匠の息子でライバルでもあるユ・ドジにもあの手この手で色んな罠を仕掛けられますが挫折しながらも何とか切り抜け最終的には友情が芽生えて来ます。

それからも王様を影で操る高官達からも嫉妬され命を奪われる危機にも陥りますがそれをも突破して誰もが認める賢医になります。

そしてホジュンは万人から慕われる「心医」へと成長して行く訳です。

 

 

 

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誰に対しても万全の医療を尽くすホジュン

 

感想

ホジュンの生き方にはとにかく泣けますね。その一言に尽きます。

紆余曲折の人生を歩む訳ですがそれは敢えて、自ら楽な道を選ばない、器用には生きようとしないといった感じにさえ受け取れます。

そういう生き方が出来たらな~とか思った事もありましたが自分みたいなヘタレにそんな事が出来る筈はありません 😉

本当に尊敬します。

 

   

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極道女子高生 

  二章

 

 

 朝になり登校のおり当番の若い衆シンが車の中で

「お嬢、昨晩は何処に行かれていたんですか?」と訊いて来た。

「だから何処だっていいだろ、一々干渉してんじゃねえよ」

「すいません、ですが久しぶりに暴れたくなって来ませんかね? 自分ら若い衆もみんなお嬢の喧嘩っぷりをまた見たいんですよ、相手を血の海に沈めるまで止めない夜叉の化身、紅あやさんをね」

「煽てんじゃねーよバカ、喧嘩か~」

 

学校に着いたあやは昼休みに誠二を呼び出して早速昨晩の夢の事を告げた。

あやはオープンな性格で何の躊躇いもなく夢の話を始め出した。

「分かったか、そういう具合でどういう訳だか知らねえけどお前が出て来たんだよ、どう思う?」

「どうって言われてもな~」

「はっきり言えよ、相変わらずトロい奴だな~」

「じゃあ言うよ、俺は今まで何度もあやが出て来る夢を見たよ」

「なんだって! ほんとかよ?」

「ほんとだよ」

「で、どんな内容なんだよ」

「それは・・・」

「何だよ、言えねえような事なのかよ」

「ちょっと恥ずかしいな」

「まさかお前、私と付き合ってる夢じゃねえだろうな」

「そのまさかなんだけど」

それを訊いたあやはツボに嵌ったように笑い転げた。

「私とお前が付き合ってるって、冗談キツイぜ、はっはっはー」

「そこまで笑う事ないだろ」

「いや悪いな、でも流石にそれはな~」

あやはまだ笑っていた。

 

午後からの授業中何故かあやはさっきの誠二の夢の話が気になり勉強は全く手に着かなかった。

しかし何時までも同じ事ばかり考える性分でもなかったので、あやは一計を案じる。

その日は誠二と一緒に帰る事にしたのだ。

 

その事を訊いた誠二は迷ったが断わる勇気もなく一緒に車に乗り込んだ。

車の中であやは「お前喧嘩した事あんのか?」と訊く。

すると運転していたシンが「お嬢、こんなヘタレみたいな奴が喧嘩なんかする訳ないですよ」と笑いながら言う。

「お前は黙ってろ!」

「すいません」

「したいと思わないか?」

「たまにぐらいは」

「そう来なくっちゃな、今から喧嘩しに行くからお前も参戦しろよ」

「え! 今から!」

「いいからいいから、お前がやられるような事には絶対ならねえから安心しなって」

あやに誘われるままに三人は街に繰り出す。

 

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まだ夕方ではあったが街には既に有象無象が結構戯れている。

「さあ~て、どの辺から行こうかな~」

「お嬢久しぶりですね、ゾクゾクしますよ~」

あやは取り合えずコンビニの前にたむろしていた数人の不良グループと思しき奴等に声を掛けた。

「坊ちゃん達ぃ~こんなとこで何やってんのかな~、子供は早くおうちに帰って勉強しなきゃダメだろ~」

すると一人の男が「何だてめーは!」とあやの肩に手をかけた。

あやは何時ものように「てめーじゃねえんだよ」と言いながらそいつを地面に叩き伏せる。すると他のメンバー達が一斉に襲い掛かって来た。

あやは残りの三人を瞬殺したがシンが苦戦している。

一人が放った中段蹴りがシンの鳩尾にヒットした。シンは蹲っている。

次の一撃が放たれる刹那、誠二がそいつを殴り飛ばした。

みんなは愕きその場に呆然と立ち尽くしている。

やがてパトカーのサイレンの音が聞こえて来たので敵も味方も立ち去った。

 

帰りの車の中であやは誠二を褒めそやした。

「おめーすげーじゃねえかよ! 何処で習ったんだよ」

「いや、まぐれさ」

「それにしてもカッコ良かったな~」

誠二はちょっと照れ臭くなっていた。

シンは「兄さんほんとに助かりました、さっきは生意気な事言ってすいませんでした」と礼を云う。

「おめーが一番情けねーんだよ」とあやは嘲笑う。

 

その晩あやは心地よく眠りに就いた。

 

翌日学校であやは誠二に「お前空手習わねえか?」と訊く。

「空手?」

「おう、そうしたらまぐれじゃなくもっと強くなれるぞ」

「・・・」

「お前どうせ部活動も何もしてねえんだろ? だったらやりなよ」

「そうだな~」

「よし決まりだな」

「ちょっと待てよ」

暫く間を置いてあやは「私は強い男が好きなんだ」と誠二の目を一瞬見てそう言いうと直ぐに後ろを向いた。

その言葉に誠二はちょっと引っ掛るものがあった。

 

あやは早速その手筈を整え翌日からあやの通っていた道場に二人で稽古に勤しむ日々が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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北斗の拳のおもろい見方 3

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 前回好評だった「北斗の拳の矛盾点シリーズ」です(笑)

いや~とにかく北斗のおかしい点は多いんですよね~。例えばケンシロウは服を何着持ってるんだ? 日々の生活はどうしてるんだ? みたいな稚拙な事まで言うつもりは無いのですがストーリー的にどう考えてもおかしい! 言った点がまだまだあるので引き続きご紹介して行きたいと思います。

 

赤シャチがパワーアップしている!

この赤シャチも矛盾点の多い人ですよね。

第137話においてケンシロウがカイオウにボロ負けしている時の事です。

赤シャチは再び修羅の国に上陸を試みて修羅にやられそうになっていたレイアを助けるのですが、赤シャチは名のある修羅にサシの勝負で勝ってしまうのです!

その昔ファルコ同様門番的な事をしていた名もない修羅に100人の部下をやられておきながら今回は含み針を使い小細工を弄したとはいえ実際に勝ってしまうと。

お前は何時に間にそんなパワーアップしたんだ? という話なんですよね。

これはこの修羅が弱いだけなのか、最初の名もなき修羅が強過ぎたのか真実は分かりません(笑)

 

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パワーアップして帰って来た赤シャチ

その後この赤シャチは硫酸を使いカイオウにも一杯喰らわします。

実に頼もしい話ですが油断して結局はカイオウにやられてしまうと。勿体ないですね。

そして息子のシャチは改心してケンシロウと共に道を歩む事になりますが、そんな簡単に改心するのかと! お前ごときがいくら足掻いてもカイオウに勝つ事など不可能な事は自分自身も分かっていた筈です。この辺もおかしいです。

 

サヤカに宝石をプレゼントしようとするヒョウ

第139話で羅将ヒョウは愛人のサヤカ(カイオウの妹)に久しぶりに会いに行くのですがこの時に素晴らしい宝石の数々をプレゼントとして持って行こうと店に頼んでいました。

既にこの時点でおかしいのです。

この世紀末の時代に宝石や貴金属などがまだあったのかと!

衣服にまで文句を言うつもりはないのですがこれは流石におかしいです。

だいたいに闘う事だけが取り柄の修羅の国にそんな店があるのかと。

おかしいですね~ 😒

この後サヤカはカイオウに殺されますが何故ヒョウはサヤカと一緒に暮らしていなかったんだとも思いますけどね^^

 

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見事な宝石を見て満足するヒョウ

 

ヒョウの記憶を奪った事を後悔するジュウケイ

このジュウケイもおかしい所は沢山ありますけどその中でも特に目についたのがこの点です。

北斗宗家の秘密を持っているヒョウ、それがカイオウに渡る事になれば、これ以上カイオウが強くなってはヤバいと感じたジュウケイはヒョウの記憶を奪います。更にその後カイオウがヒョウの破孔を突き細工をしますが。

修羅の国に来たのがケンシロウと知ったジュウケイはケンシロウではヒョウにもカイオウにも勝つ事は出来ずこの世は終わってしまう、ジュウケイ一生の不覚じゃあと嘆いています。

おかしいですね~。ロックやボロと一緒でお前までもがラオウを救世主と仰いでいたのか? それならばいっそカイオウが力を付ける前に倒しておけば良かったのです。

その頃ならばジュウケイの力でもカイオウを倒す事は出来た筈なんです。

それを今の今まで放置していた事の方がよっぽど過ちとは思いますけどね。

これは北斗の拳1のリハクにも言える事でお前らはどんだけケンシロウの力をみくびってるんだ! という話になって来るんですよね~。

ま~それを言い出せば五車星の出番すら無かった訳ですけど(笑)

 

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悔恨の念にかられるジュウケイ

この後無謀にもロックの一団がヒョウに立ち向かう事になりますが本当に浅はかな事ですよね。こいつらごときにはヒョウを倒す事どころか徒労に終わるのは明白で無駄死にしただけなんですよね。

 

こうやって書けば書くほど面白いどころかムカついて来る事もあるのですがそれを言い出したら物語など見る事は出来ないという事です。

ま、これも所詮はファンであるが故の苦悩といった所でしょうか(笑)

 

取り合えず今日はこんな所にしておきます^^

 

 

 

 

 

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簡単な借金の返し方

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 借りたものは返す。

当たり前の話ですけど、それがなかなか出来ずに借金返済で困ってる方もおられるのではないでしょうか?

今日は実に簡単でシンプルな借金の返済方法を紹介したいと思います。 

 

ポイントとしては 

真面目に働いて返済する
債務整理をする
踏み倒す

   

経緯

情けない話ですが自分も昔は借金まみれでした。総額では1000万円を超えてました。

何故そんな借金をしたのかというとやはりギャンブルです。パチンコに競馬、競艇、麻雀等色んな博打に嵌ってました。

若い頃初めて消費者金融で借りた10万円。このくらいなら直ぐにでも返せる。

と思ったのが間違いの元でしたね。10万が20万、20万が30万と増えて行く一方で気が付けば優に100万を超えてしまい、更に親兄弟や親戚からの借財も合わせれば数百万に膨れ上がっていました。

それでも博打を辞める事は出来ずに最終的には1000万の大台に乗ってしまったのです。

死のうと思った事も何度かありました。

ですが今ではその借金も完全にチャラになって気持ちよく毎日を過ごしています。 

 

 真面目に働いて返す

 無論この方法が一番いいです。自分も大半はこの方法で返済しました。

 働いてさえいればお金は稼げます。それを月々いくらかでも返済に充てたらいいだけの話です。借りたものは返すというのも人間として当然の事ですよね。

この方法で返す事が出来れば自分も相手もすっきりした気持ちにもなれます。

 

債務整理をする

これも一つの手ではあります。特に昔は消費者金融の利息は年で30%くらいでした。

月では2.5%。100万円借りていたとすれば毎月25000円も利息に取られるのです。

これは高過ぎます。

であれば整理する方法も一興ではあります。あと破産もありますが費用が数十万掛かるので自分はお勧めしません。

任意整理をすれば過払い金がいくらか戻って来る場合もありますし、特定調停すれば利息はゼロになります。

ただ自分の場合は一気に増額ばかりしていたので過払い金などは発生しないのでこの方法は断念しましたけど。

 

 踏み倒す

ここまでは誰でも知っている返済方法なので今更と思われるかもしれません。

それでも難しいのであれば踏み倒してしまうのです。

放置しておけばいいのです。

ま~一言に踏み倒すと言っても簡単ではありませんが自分の「腹の括りかた一つ」 

なんです。

親兄弟への返済は真面目にはたらいて返しましたけど消費者金融、カード会社等は高い金利を取っているのでそこまで気が滅入る事もないと思います。

自分は残りの数百万円は踏み倒しました。

まずずっと放っておけば取り立ての電話はジャンジャン掛かって来ます。

そして最終的には簡易裁判を起こされ、差し押さえの可能性も示唆して来ます。

それでも放っておけばいいのです。

「資産差し押さえなどまずありません。仮にあったとしても無い袖は振れないのです」

そのまま放置し続けていればカード会社から「いくらかでも入れてくれませんか?」という打診をして来ます。

ここで月々数千円でも払って行く方法もあります。

それでも払うのが難しい場合は踏み倒すしかないのです。

3年もすれば何も言って来ないようになります。その後数年で免責もされ真っ白になるのです。

ただこの方法は人倫の道に反するかもしれませんが、高い利息を取られて来た訳ですからありだとは思います。

 

 ま、一番いいのは真面目に働いて返す方法なのですがどうしても難しい方には踏み倒しも一考してみてはどうでしょうか 😉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

極道女子高生

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  一章

 

 その朝は天気が良かった。

燦然と晴れ渡る澄みきった空には一筋のヒコーキ雲が一本の矢を射たように果てしなく続いている。

あやはこのヒコーキ雲が大好きだった。

 

朝食を済ませたあやは日課のように愛犬のシェリーとヘルメスにハグをしてから学校に行く。

シェパードとグレートデーンの大型犬である。

「お嬢、おはよう御座います。行かれますか?」

「おう」

真っ黒なベンツで学校まであやを送り迎えするのは当番の若い衆の仕事でもあった。

あやはヤクザの親分の一人娘である。15歳の頃には既に背中一面に騎竜観音の墨を手彫りで入れていて中学生まではあやに物を云う輩は一人もいなかった。

 

眠たい午前の授業が終わり昼食を終え廊下に出ると一人の男子生徒が数人の同級生に鞄を蹴り回されている。

あやは「またかよ」と思った。

だがその場を見過ごす事は出来ずに絡んで行く。

「お前ら何やってんだよ、いい加減にしろよ」

「何だてめーは?」

「てめーじゃねえんだよ」と言い放った瞬間数人の男子生徒はその場に倒れた。

あやは空手に柔道、合気道とあらゆる武道に精通し、亦持って生まれた男勝りな根性でこんな奴等を叩きのめす事ぐらいは朝飯前であった。

 

男達は口々に「すいませんでした」と謝る。

「もうすんなよ」と言ってその場を立ち去ろうとした時、後ろから

「あやちゃん、また助けて貰ったね、ありがとう」

という声が聞こえて来る。

「ちゃんはいいんだよ、ちゃんは、じゃあまたな~」

誠二という名のこの男子生徒はあやとは幼馴染で昔から性格の優し過ぎる、と言えば聞こえはいいが俗にいうヘタレであった。

あやはそんな誠二と何の因果か保育所時代から高校までずっと一緒だった。

 

六時間目の授業を終え放課後あやは職員室に呼ばれた。昼の一件である。

先生から注意されたあやはこう言った。

「じゃあどうすれば良かったんですかね~、放っておいたら良かったんですか~」

「直ぐ報告しろよ」

「報告すればあんたらはどうしたの? どうせちょっと注意するだけでしょうに、そんな事で虐めが無くなるとでも思ってんですか~」

「だからって暴力はいけないだろ」

「・・・」

「今回は相手も反省してるし親御さんにも黙っておくようにと先生からも頼んでおいたから多分大丈夫とは思うけど」

「ふん、相変わらず頼りないセンコーどもだな~中学の頃もそうだったよ、別に向こうの親御さんに言おうが警察に言おうが一向に構わないけどね~」

「まぁそう言うなって」

あやは不機嫌そうな顔をして校舎を出た。勿論表には黒塗りのベンツが待っていた。

 

「お嬢、学校で何かありましたか?」と若い衆が尋ねる。

「別に何もねーよ」

「それならいいんですが」

 

まだ時間があったのでゲームセンターによる事にした。

パンチングマシーンが好きなあやは今日の鬱憤の所為か最高得点を出した。

「お嬢、凄いじゃないですか」若い衆は大はしゃぎしている。

「お前もしろよ」

「では」

この男の得点はあやのそれを遙かに下回っていた。

「情けなねーなー、ほんとに男かよ」と笑い飛ばす。

「面目ありません」

 

そのあと家に帰り真っ先に風呂に入る習慣があったあやは風呂場の鏡で背中の入れ墨を後ろ目で見ながら呟いた。

「世の中私みたいな男はいないもんかな~」

 

風呂を出て一服していると当番が「お嬢、夕飯の用意が整いました」と声を掛ける。

「おう」と言いダイニングルームへ向かう。

 

恰幅のいい父が入って来る。

若い衆達は口々に「ご苦労さんです、お疲れやす」などと威勢の良い声を上げる。

取り合えず酒を一献飲み干した父が

「あや、今日は学校で何かあったらしいな」と言い出した。

一々親にチンコロしやがってとは思いながらもあやは

「大した事じゃないわよ」と言って軽く笑う。

「そうか、相変わらずだな」

と父は何も気に留めていない様子だった。

「ところであやよ、男は出来たのかい? この世界いくらお前が男勝りとはいえ女組長ではなかなか難しいからな~」

「そんなもんいねえよ」

「やっぱりかぁ」

「まあ焦る事もない、ゆっくり学生生活を楽しむ事だな」

「はいはい分かりました」

夕食時分の会話といえば何時もこんな感じであった。

 

晩になりあやは一人で散歩に出ようとする。

「お嬢、何処に行かれるんですか? 車用意して来ます」

「いや歩きたいんだよ、一人でな」

「それは困ります、お嬢にもしもの事があったら自分はケジメを付けなきゃダメなんです」

「いいから、今日は一人で歩きたいんだよ、これ以上言うならぶっ飛ばすよ!」

「へい、分かりました、そこまで言われるのなら、でももし何かあったら直ぐに連絡して下さい!」

「あいよ~」

 

あやは夜の海に辿り着いた。

腰を下ろし空を見上げる。閑散としてはいるが夜映えする月は実に美しい。

「こんな綺麗な月をいい男と一緒に見たいな~」

ふとそう思ったあやは一人でセンチメンタルな気分に陥っていた。

 

家に帰り床に就くとあやは久しぶりに夢を見た。

そこには誠二がいるのである。何故あいつが出て来るのか分からないがあやはその夢を忘れる事が出来ずに朝を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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(祝)ブログ1ヶ月

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 本日をもってブログを始めてから一ヶ月が経ちましたる事誠に目出度く申し納め候

 

これも偏に皆様方からの厚い御支援、御愛顧、御鞭撻によるものであり感謝申し上げ候

 

 

 そもそも何故ブログを始めようと思ったのか?

いや~本当に有難い事です。経ってみれば一ヶ月など早いものですがやり始めた頃は何を書いていいのかさっぱり分かりませんでしたね~ 😢

元々無気力無関心で無能極まりない自分には記事にする事など何も無かったのです。

たまに人のブログやツイッターを見ても「そんな取るに足りない、言うまでもないような事書いて何がしたいんだ?」などと思っていたのが正直な気持ちです。

そんな自分が何故ブログを始めようと思ったのか? その一番の理由は「自分が生きている証を作りたかった」のです。

このまま普通に生きていても何れは死んでいくだけ。当たり前の事ですがその前に何か書き残したい! という衝動に駆られたのでしょうね。

勿論他にも単に暇つぶしやライティングスキルを上げたい等の理由もありますが一番の決め手はこれでしたね。

 

心境の変化

今はコロナの影響もあってか以前と比べると仕事以外で外出する事は減りましたけど、ブログを始めてからというもの心にメリハリが付き前向きな気持ちになったような気がします。

それまでの自分はどちらかというとネガティブ思考で「こんなもんやっても仕方ない」みたいな感じで何に対しても消極的で惰性で生きていました。それがいざブログを始め出すと、さあ今日も一日頑張って行こうという積極的な気持ちになりました。何か記事になるような事はないかなとか万事に対して自然と好奇心を持つようになり気力が沸いて来るのです。だから今では大したネタは無いまでも毎日更新しています。

習慣は精神を凌駕するとは言いますが不思議なもので正にその通りだと思います。

そしてブログをしているとストレス解消にもなるのです。

正にいい事ずくめですよね 😉

実際職場でも「最近いい顔つきしてるな、何かあったのか?」と言われた事もあります。「ま~ちょっとね」と誤魔化しましたけど(笑)

 

アクセス数

はっきり言って少ないです。一ヶ月で500以下です 😢

ですが自分みたいな人間のブログでも読んでくれている人はおられるので本当に感謝申し上げます。有り難う御座います。

ま、好きな事、思いついた事を書いてるだけなのでそこまでアクセスを気にする訳でもないのですが多いに越した事はないですよね。

ですからこれからも精進して行きたいと思います 👍

 

これからの抱負

とにかく毎日記事を書く事ですね。トーシローの考え方かもしれませんがそうする事によって自然とアクセスも増えて来るし生きて行く活力にもなるような気がします。

何でもいいのです。何でもないような日常の出来事、目についた光景、心に思った事。ジャンルは問いません。余り気負わずにそういう事を書き記して行くだけでも「今、自分は生きているんだ」という事を再確認させてくれます。

 

という事で(どういう事やねん!)日々精進して生きて行きたいと思う次第にて候

 

これからも一層の御贔屓のほど宜しくお願い致したく御座候  😉

 

  

 

 

 

 

 

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サメとワニ

  終章  ─行く末─

 

 

 雄二がした事とは汚職であった。

今度の再開発の件でも陣頭指揮をとっていた雄二にはそのダメージは計り知れない。

雄一が「何でそんな事をしたんだ?」と訊くと。

「図に乗ってたんだよ」

「・・・」

「みるみる出世して行く自分に酔ってたんだろうな」

「で、これからどうするんだよ?」

「恐らくは捕まる事になるだろ」

「・・・」

母が冷静な面持ちで

「豚箱に入って来なさい、そうすれば頭も覚めるでしょう」

と言い放った。

雄一も正にその通りだとは思い汗顔の至りであった。

 

その内容は大物代議士に賄賂を贈って贈賄の罪に問われる可能性があるのだと言う。

会社でも昇格する事が決まってしまい、もはや雄二に味方する人はいないらしい。

母はさっき言った事とは裏腹に佐伯先生に頼むとか言い出した。

それを訊いた皆は流石に愕いた。

今までこの雄二を倒すべく佐伯先生に頼っていたものを何故逆にこいつを助けようという気になったのだ。いくら息子とはいえそれは余りにもおかしい。

雄一もかみさんも苛立っている。

しかし結局母はそうする事にしたのである。

 

その事を訊いた佐伯先生は呆気に取られていたがそれなら別に構わんと意外にも割り切った言葉を出す。

雄二もそれを訊いて安堵したいた。

 

だが数週間後結局雄二は書類送検された。

 

降格したとはいえ財力のあった雄二は直ぐに拘置所を保釈され裁判でも執行猶予が付きまたシャバに出て来た。

 

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しかし僅か数日とはいえ勾留されていた雄二は今までの雄二ではなかった。

家に来た雄二はこう言う。

「母さん兄貴、本当にごめんなさい、自分が間違っていたよ、再開発の件は流れたし、俺も心を入れ替えて生きる事にするよ」

すると雄一が「お前そんな半端な考え方であんな事してたのか?」

「・・・・」

母は「もういいじゃない、終わったのよ」と言った。

すると雄二は土下座をした。

みんなは呆然とその姿を見ていたが雄一は母に問う。

「一体俺と雄二、どっちの生き方が正しいんだろ?」

「それは分からないわ」

「・・・」

暫く話した後雄二は帰った。

 

その晩母と雄一は久しぶりに酒を飲みかわした。

 

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この酒は勝利の盃なのかそれとも哀しみの盃なのか雄一には分からなかったが母はいい顔色をしている。

「何でそんな晴れやかな顔をしてるんだい?」と訊くと。

「別にそんな訳でもないけど一つ感じた事があるの」

「何?」

「あんた達はサメとワニなのよ」

「え?」

「ほら、何時か沙也加が持っていた玩具があったでしょ、あれよ」

「ああ、それがどうかしたの?」

「あんた達兄弟は正にサメとワニのようにどっちが強いのか分からないのよ、亦どっちの生き方が正しいのかもね」

「そういう事か・・・」

「でもどっちが強いかを決める必要もないのよ、いくら兄弟とはいえあくまでも別人格だから」

「俺はどっちなんだよ」

「そうね、どっちかと言うとあんたは人格者の部類に入るかな、勿論そんな大袈裟なものでもないけど」

「じゃあ雄二は」

「あの子は金の亡者ね、今まではね」

「・・・」

「でも二人共十分親孝行してくれたし母さんはそれだけで十分よ」

「まだまだ足りないよ」

「いいのよ、その気持ちだけで、でもやっぱり私は雄一の方が好きだけどね」

その言葉を訊いた雄一は嬉しくなって照れていた。

だが雄二に対する憂いの心があったのも事実であいつの人生を否定する気にもなれない。

 

この二人の兄弟の行く末は誰にも分からなかった。

 

                                  完 

 

 

  

 

 

 

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